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2020年10月15日の還元焼成 窯出ししました

急に秋が深まり、朝夕は寒さが身にしみる季節になりました。新しい生徒さんをたくさん迎え、11月の小布施の穴窯に入れる作品の準備など忙しくなってきました。そんな訳で17日に窯出しをしたものの掲載が遅れてしまいました。大変申し訳ありません。

今回窯出しした生徒さんの作品を掲載いたします。

【CDさんの作品】

入会して二作目、取っ手などパーツを付ける課題の作品です。少し厚めに作られたので全体的にしのぎをいれました。取っての大きさや形のバランスも良く、乳白釉との組み合わせもぴったりだと思います。

【YMさんの作品】

いた作りの作品。板を組み合わせて作る課題です。三角形のシンプルなデザインです。釉は淡鉄釉を使いました。

【HMさんの作品】

板を組み合わせて作る課題の作品。ユウーモアのある顔をしたカレーの形のお皿。楽しい食卓が想像できます。釉は淡鉄釉です。

【RMさんの作品】

バランスに良い自然な形の器です。抹茶茶碗としては小ぶりですが手にフィットします。酸化焼成ではあまり使わないオリジナルの恵那山土灰釉を使いました。黄瀬戸のような淡黄色も良く合っていると思います。

【MTMさんの作品】

ユニークな形の水差し。強いインパクトがあります。釉は下にトルコ青釉を置き、さらに自作のマンガン釉を二重掛けしています。渋く深い色合いが素晴らしいです。

上の作品の釉と同じ。こちらの方がオリジナルです。前回の焼成で少し釉が剥がれたところがあったので補修して再度焼きました。ところどころトルコ青釉が出ているのがオシャレです。

四角柱の箸置き。明トルコ青釉を使いました。釉が剥がれているところもむしろ良いのでは。

【MKさんの作品】

電動轆轤、まだ数回なのに使いこなしています。形の良いぐい飲み、釉は酸化コバルトを使ったオリジナルの瑠璃釉です。

【ATくんの作品】

ピザなどいろいろな食べ物を自由に作りました。5歳になった男の子さんです。絵付けのいろいろな色が使えるのが楽しそうです。

【YSさんの作品】

不思議なオブジェ。ガラスを素材に制作されている若手のアーチスト。これらは作品のパーツになります。

【IYさんの作品】

磁器土を使い電動轆轤であえて形を崩して作陶しています。バラの花のようなフォルムの中央に鮮やかな青いガラスの粉が溶け、不思議な作品に焼きあがりました。

【SYくんの作品】

黒御影土を使ったいろいろな形の箸置き。自由に形作っています。ガラスの粉をのせたり亜鉛釉をのせたり仕上げもいろいろ楽しんでいます。

磁器土や信楽白土などを使った小品。電動轆轤を使ったものや自由な手捻りのさまざまな可愛い作品です。

【AKさんの作品】

手捻りの大きめな植木鉢です。縁の形が可愛らしく、楽しくなります。釉は天目釉を使いました。

【NHさんの作品】

トルコ青釉が鮮やかな急須と湯呑み。急須はいくつものパーツから出来ており、手間のかかる作業が必要となります。また注ぎ口から綺麗にお茶が注がれ、注いだ後こぼれないことが必要になります。この作品は上手くクリアーしています。

【MNさんの作品】

前回数カ所釉が乗らないところがあり、」再焼成しました。今度は均一のなりました。黒御影土と亜鉛釉の組み合わせ。青みがかった白が綺麗です。

電動轆轤で作り、丁寧に仕上げたコーヒーサーバーです。実用的なものを独自の発想で作るのも陶芸の面白さです。コーヒーが飲みたくなりました。

型を使った板作りのお皿です。恵那山土灰釉を酸化焼成しました。

【MUさんの作品】

電動轆轤を使ったお皿。電動轆轤を巧みに使っています。土灰基礎釉に亜鉛白釉を二重掛けしました。

【MMMさんの作品】

鮮やかな瑠璃釉とトルコ青釉のピアスのパーツ。両面に施釉してあるので吊るして焼成しました。左側のようにアルミナ棒に通しています。トルコ青釉はたいへん流れやすいですが、かえって上下の色に変化が付き、面白い効果を出しています。難点は釉が流れやすいので棒に着いて取り外しが難しかったことです。

2020年10月3日還元焼成、窯出ししました

10月3日、やっと秋らしくなった朝窯焚きした作品、秋の日差しが眩しい6日の午後窯だししました。前回入りきらなかった作品を同じく還元焼成しました。1235度で30分ねらしましたが、少し足りなかったようです。いつまで経っても窯焚きは難しいものです。

今回窯出しした生徒さんたちの作品を掲載します。

【SOさんの作品】

紫月窯に入って初めての作品。ひねり出しで同じ形の湯呑みを作ってもらいました。少し大きさが小さいですがほぼ同じ形になりました。ほんのり天然土灰を還元した独特の緑色が掛かりました。

レッスン2はマグカップです。紐作りを捻り出しと併用して作る事、取っ手をドベで接着することを実習して頂きました。赤土にオリジナルの半ツヤ恵那山土灰釉をかけました。

レッスン3は袋もの。広がった径をこんどは窄めて袋の様な形にする方法を知ってもらいました。難しいでしが覚えてしまえばどんな形も自由に作れます。球根の水栽培に使うと良いような形です。赤二号土に杉と檜の灰を主に調合した釉を使いました。

【YTさんの作品】

紫月窯に入って2作目の作品。何気ない形ですが均整のとれた美しさがあります。釉へのこだわりが強く、今回は釉が垂れて流れる景色をだしたいとのこと。比較的低い温度で溶ける様に調合した土灰釉の上に酸化鉄を使った黄瀬戸釉を乗せ、還元焼成しました。二重掛けは思わぬ効果が出る事があります。

【CDさんの作品】

手捻りの温かさのあるたいへん薄く軽く作られた湯呑み。天然土灰釉との組み合わせがよく合っています。

お香のトレーだそうです。余った時間の自由な作品です。玉石半ツヤ黒釉をかけました。

【SKさんの作品】

おしゃれな形のぐい飲み。手捻りならではの温かい形です。

袋物。小さな野の花に似合いそうな素朴な感じの作品です。赤土に土灰釉を乗せました。還元焼成らしい渋い色になりました。

【HMさんの作品】

ひねり出し、と紐作りを覚え、この技法を使って少し大きめな花瓶を作ってもらいました。初心者コースでは大きい作品も作ります、赤二号土に半ツヤ恵那山土灰釉の組み合わせです。

ひねり出し、紐作りの次は板作りです。板作りも様々な作品ができます。まずは単純に綿棒を使って板を作り少し周辺を持ち上げた作品です、釉はマンガン釉です。流し掛けが面白いです。

前作の板作りとは少し違う方法で作りました。釉は前作と同じマンガン釉でう。胎土は頁岩と言う耐火性の低い土です。釉が掛からない所も味のある色です。

【YMさんの作品】

HMさんとはご夫婦。土と釉は同じものを使いました。赤土に恵那山土灰釉。釉が流れて厚く掛かったところが良い景色になっています。

こちらは胎土の頁岩の前面にマンガン釉を施釉しました。釉の濃淡が面白いです。

頁岩とマンガン釉の組み合わせがとても効果的な作品です。

【NOさんの作品】

初心者コースの作品ですが高さは30センチくらいあります。紐作りは大きな作品も簡単に作れます。白土に半ツヤ恵那山土灰釉を使いました。

【ESさんの作品】

ユニークなESさんの作品。何気ない線や絵付けの鬼板、レリーフを施したフォルムの変化が豊かな表情を出しています。

【YFさんの作品】

愛猫の絵の陶板。頁岩に白化粧を施し、輪郭を線刻して鬼板で調子をつけています。猫ちゃん、喜ぶかな。

【STさんの作品】

電動轆轤を使ったお皿。写真では判りにくいですが、周囲は千倉石釉、内側は天然土灰釉で施釉された密度の高い色調の作品です。

【ATくんの作品】

5歳児の農人君の手練りの作品。呉須を使ったワンポイントの下絵付けが良いですね。使える物ができました。

【MNさんの作品】

千倉石釉と土灰釉との組み合わせ。落ち着いたよく調和した色調だと思います。

【MUさんの作品】

面取りをし、白化粧を施した抹茶茶碗。どうなることかと思っていましたが、穏やかな色合いが落ちついた感じで、お茶と合いそうです。

2020年9月17日還元焼成、窯出ししました。

9月17日、彼岸花はまだ一本も顔を出していないですが、朝はすっかり秋です。やっと涼しくなって窯焚きも少し楽になってきました。今回の窯には展覧会に出品するお二人の生徒さんの作品が含まれていました。失敗は許されません。温度も還元の掛かり具合も良いようです。

今回窯だしした生徒さんの作品を掲載いたします。

【YTさんの作品】

紫月窯に入られ最初に作った作品です。初めての作陶。なかなか思った形にはならなかった様ですが、とても丁寧に作られています。色においてもしっかりご自分のイメージを持っています。鬼板をドロッピングで下絵付けし、土灰釉と白釉を半分ずつ掛けています。白釉に銅が作用したのでしょうか。少しピンクがかった色になりました。

【HMさんの作品】

まだ初めて一ヶ月ほどですが、土の性質をかなり理解されています。均一な厚みと全体を捉えたバランスの良い形になりました。赤二号土を使い土灰釉を掛けました。還元らしい発色です。

袋物を作っていただきました。土は広げるのは比較的易しいのですが絞るのは難しいものです。豊かな膨らみのある形になりました。この作品も赤土に土灰釉を掛けました。紫月窯にはオリジナルの土灰釉がたくさんあります。少しずつ透明感や色、テクスチャーなどが違います。

【YMさんの作品】

バランスの取れた使いやすそうな湯呑み。手作りの陶芸の作品は同じ物は一つもありません。形も色も少しずつ違います。陶芸の醍醐味です。赤土に紫月窯オリジナルの恵那山土灰釉を施釉しました。

抹茶茶碗としては少し小さいですが、自然な綺麗な形です。酸化第二鉄を使った黄瀬戸釉を還元焼成しました。酸化焼成とは随分違った緑色がかった茶色になりました。

初めての袋物。形を広げたり萎めたり自由にできるようになれば、手捻りでどのような物もできるようになります。この作品の自然な曲線は綺麗です。赤土に紫月窯オリジナルの土灰釉を掛けました。

【NOさんの作品】

袋物の一輪差し。白い土が使いたいと言うことで手捻りでは難しい半磁器を使いました。良い形。そして還元された天然土灰の淡いグリーンが綺麗です。

【ESさんの作品】

作者の染谷惠久子さんは横浜馬車道にあるART CONNECT YOKOHAMAで今月24日(木)まで個展を開かれています。ちょうど会期2日目に窯出ししたので会場に持って行きました。ヤツデの葉をモチーフにしたユニークな花器。天然の千倉石を使った紫月窯オリジナルの釉で仕上げました。

鳥の形の香合。さりげなく弁柄で彩色された絵付けが良いですね。貝殻灰とタルクを主原料にした乳濁釉を掛けました。

軍手を赤土の泥漿に浸し、乾いてから素焼きをします。そのあと土灰釉を掛けて焼きました。驚くほど軽い作品です。釉の重みで形が崩れると想像していましたが意外に形をそのまま止めています。

【YFさんの作品】

小さな袋物の一輪差し。手捻りとは思えないほど滑らかな作品です。白化粧土を塗り掛けし、紫月窯オリジネルの半ツヤの天然土灰釉で仕上げました。胎土の赤土と白化粧の還元のグリーンの色の違いが美しいです。

手捻りの最後の課題。急須、仕上がりました。いろいろなパーツを別々に作り最後に組み立てます。正確さが要求される難しい課題です。バランスが取れた美しい形です。恵那山土灰を主体に艶を抑えた釉で仕上げました。

【NKさんの作品】

手捻りの集大成、急須です。面取りをしたモダンなデザインです。この作品の釉もYFさんが使ったものと同じですが使った土の違いで全く表情が違います。土と釉の組み合わせはだいじなことです。

初めての電動轆轤。初心者コースの最後の課題です。初めてとは思えないほど整った形になりました。赤二号土にオリジナルの天然土灰釉を使いました。還元らしい灰の青磁色です。縁の釉を落として変化をつけています。なかなかです。

電動轆轤での削りは直接作品を手で触れないので厚みが分かり難く、削りすぎて穴を開けてしまったことは誰にもあると思います。怖がって厚く重たい作品になるより、思い切って薄く削るほうが勉強になると思います。

【STさんの作品】

初心者コース最後の電動轆轤の作品。大皿に挑戦しました。勢いの良い白化粧の刷毛塗りが施されています。赤土に天然土灰釉の還元の色も良いです。

約半年の初心者コースで一通りの陶芸の基本的なことを習得し、一般コースに移りました。もうすぐ秋刀魚の季節。板皿を作りました。白化粧土と基礎釉を調合したものを塗り掛けしました。マットな白です。胎土の赤土の色が出ている部分があるので再度重ね塗りすることを提案してみます。

【Mんさんの作品】

轆轤成型の大きめなお皿。縁に呉須で彩色されています。控えめな彩色が還元の淡い青磁色によく似合っていると思います。

夏茶碗のような器。艶系の恵那山土灰釉が涼しさを感じさせます。お菓子皿などいろいろな用途がありそうでう。安定した轆轤成型を続けています。

【AKさんの作品】

30センチ以上ある手捻りの大皿。9月28日から10月4日までみなとみらい駅構内の「サブウェイギャラリーM」の「第9回 横浜風の会展」に出品予定の作品です。大きなお皿は重力に耐えられず壊れてしまいがちです。手捻りの場合、下の部分を乾かし、口の部分は濡れた布を掛けて保存しながら作っていきます。前回の還元焼成で釉が乗らなかったスポットが何箇所もあり、加筆修正して再度還元焼成しました。本体は熱によって化学反応が終わっていますから、後で加筆した部分が同じ色になる様に焼くのは難しいです。還元の掛かり方、温度の微妙な違いによって発色の違いが出てしまうからです。今回は全く分からないほど加筆した部分が一体になりました。

【SYくんの作品】

電動轆轤で作るにはたいへん難しい透光性磁器土を使いました。形が崩れたものも敢えて作品に活かす感性が良いです。杉と檜を主体にしたオリジナル土灰釉の淡いみずいろがぴったり合っています。

こちらは一般的な白い陶土を使った電動轆轤成形の器です。電動轆轤で作った作品は冷たい感じになりやすいですが、この器は温かさがあります。

赤土を使った電動轆轤成形の器。前回還元焼成しましたが土と釉の相性が悪かったのか釉が寄ってしまいました。加筆修正して再度還元焼成しました。ほぼ気にならないほどになりました。この作品も半艶恵那山土灰釉です。

【IYさんの作品】

透光性磁器土を電動轆轤挽きした作品。いつも何か実験的な試みをされています。下の部分には濃度の高い酸化コバルトを入れた釉を使い、中には青いガラスの粉と小布施のぶどうの灰を使った釉を加えています。

下の部分に解い銅線を巻いて焼いてみましたが、溶けて下にくっついてしまいました。

【MUさんの作品】

電動轆轤で大皿を作っていて崩れてしまった作品。これもありかな。釉を掛けて焼きました。紫月窯は生徒さんの自発性をだいじにした教室です。

電動轆轤を使ったプレート。平らな作品はうまく乾燥させないと反ることが多いです。また特に赤土は耐火性が低いので焼成時に変形することもあります。

【MOMさんの作品】

電動轆轤挽きした磁器土を使った二つの器。大きめな作品です。垂直な形の作品も意外と難しいです。どうしても下の部分が厚くなりがちですが、この作品は上手く作られています。真っ白な磁器土に杉と檜の灰を主原料にした釉の還元はよく会うと思います。

磁器土を電動轆轤挽きした小さな一輪差し。呉須で濃淡をつけて彩色し、透明釉を掛けました。色の変化が豊かな可愛い作品です。

板作りの小さなお皿。ちょっと亀裂が入りました。板作りは簡単な様で反ったり割れたりしがちです。本焼成して現れるので厄介です。色はこれも半艶恵那山土灰釉。赤土の耐火性の低さから下の段に入れて焼きましたが、還元の発色は良いです。

頁岩を使った板作りの小皿にマンガンとコバルトを使った釉。色合いはとても素敵です。頁岩の耐火性の低さから最下段に入れましたが少し変形しました。後ろの縁にも釉がかかっており、ちいさな座布団の上に置いたのが原因だと思います。

【MKさんの作品】

赤二号土を使い手捻りで作ったコップ。手捻りですがさすが良く揃っています。釉は紫月窯のオリジナル羊歯灰釉です。酸化でも還元でも同じ表情を出してくれる白釉です。ちょっと長石単味の志野釉にも通じるテクスチャーになります。

薪窯で焼いた様な渋い色の手捻りで作った茶碗です。赤二号土に土灰釉還元です。

ワインの青い瓶を砕いたガラス片を入れ、透明釉を掛けて還元焼成しました。ポップな感覚の小皿になりました。

こちらは赤土を使い上の作品と同じ方法で作った少し大きめのお皿です。ガラス片の量が難しいです。

今年、ネズミ年もあと二ヶ月少々、世界中を襲ったコロナに明け暮れた年でした。

2020/8/27還元焼成、窯出ししました

8月27日(木)に還元焼成した作品。朝5時に火をつけ、夜8時に火を落としました。うだるような猛暑の1日でした。29日(土)の夕方、窯出ししましたがまだ厚い革手袋を使わないと出せない温度でした。還元焼成の特徴はよく出ています。もうすこしネラシの時間が長い方が良かったようです。

今回窯出しした生徒さんの作品を掲載いたします。

【SKさんの作品】

紫月窯で作陶され、初めての手捻りの作品です。手捻りの基本にそって丁寧に作られています。焼き上がりの触感が柔らかい浅間白土を使い、オリジナルの土灰釉を施釉しました。ほんのりと青みのかかった色になりました。

手捻りで袋物を作っていただきました。首の部分を細く縮める作り方を覚えていただきました。赤二号土に土灰釉、手捻りの暖かさがある渋い色の作品になりました。

【NOさんの作品】

赤土を使った手捻りの湯呑みと小皿。白化粧を塗りがけしてみました。刷毛塗りした化粧土の厚さの違いが自然な濃淡を作り、温かな感じになりました。

【YMさんの作品】

赤土に白化粧土を塗りかけした湯呑み。土灰釉の還元焼成との組み合わせで絶妙な色合いになりました。

【RMさんの作品】

最初に作った湯呑み。全体に土灰釉をかけて還元焼成しましたが、少し他の作品に用いた呉須がシミのようについたため、再度全体に特殊なのりを混ぜた瑠璃釉をかけて焼きました。普通の二重がけとは違った表情になりました。

使いやすそうな大きさと形の小鉢。手触りの柔らかな浅間白土に千倉石を主体に調合した釉を使いました。この釉は胎土や焼成の微妙な温度の違いや還元のかかり具合によっていろいろに変化します。

【YSさんの作品】

ガラスを素材にした作品を作られているYSさん。手捻りで一輪挿しを作りました。さすがユニークで美しいフォルムです。

ガラスを使ったオブジェとの組み合わせを考えた土によるパーツです。釉を部分的に使うなど実験的な試みがなされています。

【YFさんの作品】

以前、参加焼成したものと同じ時に作った板皿。今回は還元焼成しました。胎土の頁岩土は還元の方が濃い色になり、塗り掛けした白化粧も変化が多く味があります。水墨画をなさっていらっしゃり、絵付けの筆使いが達者です。

軽く柔らかな触感が得られる熊谷陶料の古陶黄瀬戸土を使っていただきました。釉は昨年小布施で頂いた葡萄の木の灰を調合したものを使いました。胎土の淡黄色の性質が強く出て、青みは少ないですが柔らかな色合いで良いと思います。

【ESさんの作品】

猛威を振るっているコロナをテーマにしたのオブジェ。良いコロナと悪いコロナとのことです。表情が良いですね。コロナ感染の広がり、早く終息して欲しいですね。

【MOMさんの作品】

古陶志野土を使い手捻りした志野茶碗。志野茶碗に使いもぐさ土は粘りが少なく作り難いです。もぐさ土にも多くの種類があり、それぞれ特徴があります。釉は長石を単味で使うとのことですが、長石も多くの種類があり藁灰を入れることもあるようです。釉が薄いところに緋色がでています。

こちらは五斗蒔土を使いました。二作目、だいぶ厄介なもぐさ土にも慣れてきたようです。形も大胆な絵付けも良いと思います。

【ATちゃんの作品】

5歳になったばかりのAくんが手捻りで作った3っつお揃いの逸話です。お子さんは同じ形を作るのは難しいですが上手にできました。赤土に白化粧土を塗り掛けし、土灰釉をかけました。

【STさんの作品】

Aくんのお母さまの電動轆轤を使った作品。初めての電動轆轤ですが、見事に完成しました。シンリュウの赤二号土は粘りと腰があり、初めての電動轆轤に向いていると思います。釉は紫月窯オリジナルの恵那山土灰釉を使いました。この釉はニュージj−ランドカオリンの量を多めに調合し、半ツヤに仕上げています。キャパシティーの広い釉で赤土との相性も良いです。

【AKさんの作品】

手捻りの大皿。手捻りの大皿の制作は重力によって柔らかな土は変形するので継ぎ足す部分を乾かないようにし、乾かしながら広げていきます。形も歪まず見事に完成しました。しかし化粧土が厚い部分の釉が乗らないこと、わずかに釉が溶けきっていないので補修して再度還元焼成しようと思っています。

【SYくんの作品】

小学五年生のSくんの電動轆轤を使った小さな器。電動轆轤の特性を理解しますます巧みに使いこなしています。電動轆轤では土の性質の違いが顕著に現れます。特に難しい磁器土などいろいろな土に挑戦しています。

【ITさんの作品】

電動轆轤は同じような作品になりがちですが、毎回あえて電動轆轤の作陶でありながらゆニークな作品を作られています。前回酸化焼成したものと同じ銅線を直接配した作品、還元でもほとんど変わらない色になりました。

【MUさんの作品】

電動轆轤を使った大皿。電動轆轤の作品は大きくなればなるほど難しいです。MUさんの今までで一番大きな作品です。赤二号土に紫月窯オリジナル恵那山土灰釉をかけました。

頁岩土を使った大皿。電動轆轤作陶中口が割れてしまいましたがそのまま釉を掛けずに焼きました。偶然の形に面白さを感じたのだと思います。

【MMMさんの作品】

このごろ電動轆轤で磁器土を薄い作品を作っていたMMMさん。珍しく板作りの作品です。赤二号土にトルコ青釉をかけ、通常は酸化焼成のところ還元で焼きました。酸化銅が主原料なので還元では赤く発色すると思っていましたが、還元が弱かった(薄い赤土の作品は温度が高いと歪みやすい、トルコ青釉も高温では流れやすいので窯の最も下の段におきました。下の段の方が還元の度合いが弱いです)せいでしょうか。

透光性磁器土を電動轆轤挽きした小さな壺。釉は杉と檜を主体にした灰釉を厚掛けしました。厚掛けの結果、灰釉の還元の特徴がはっきりと現れました。かわいい作品です。

頁岩を板作りした豆皿。頁岩は1220℃くらいの低い温度で溶け始めます。釉も引きずられて溶けやすくなるようです。釉を掛けずに焼きしめた部分と釉の丁度良い光沢が調和し完成度の高い作品になりました。

2020年8月20日酸化焼成窯出ししました

朝が明けるのがだいぶ遅くなりました。4時間に火をつけたときにはまだ真っ暗。暑さは相変わらずですが、どこか秋の気配がしてきました。今回の酸化焼成、実験的な試みの作品も含まれ、どうなるかと思いましてがほぼ想像していた結果がでました。

今回の焼きあがった生徒さんの作品を掲載いたします。

【NOさんの作品】

紫月窯で作陶されて二つ目の作品です。取っ手のようなパーツの付け方を覚えていただきました。取っ手は本体との大きさや厚み、形のバランスなどとっても難しいものです。使いやすそうなカップになりました。釉は玉石という鉄分の多い石の粉末と平津長石を加え少し酸化コバルトを加えて調合しました。ツヤを抑えた黒です。

【YMさんの作品】

HMさんとご夫婦で来られています。最初に作った湯呑みが焼きあがりました。もっとも基本的な形です。高台を削りだし軽く仕上がりました。

【HMさんの作品】

初心者コースの最初の作品です。ひねり出しで湯呑みを作りました。絵付けをせずにシンプルに仕上げました。

【MTMさんの作品】

板作りの六角形のお皿。きちんと型紙を作って作陶しました。トルコ青釉と、二酸化マンガンを使った自作の釉を二重掛けしました。予期せぬ不思議なテクスチャーが現れました。

【ESさんの作品】

いつもとてもユーモアのある親しみやすい作品を作られています。魚のもつテクスチャーや特徴のある形に精通されたフォルムです。たくさん穴の空いたお皿。いろいろな使い道が浮かびます。

無垢に近い重たい作品。割れずに焼きあがりました。このお魚も温かなユーモアがあります。目が生きているように表現されています。

猫ちゃんのお皿。頭と手足のコンビネーションが素晴らしいです。この作品の構成は形に対する鋭敏な感覚の表れだと思います。

壁掛けの花器。無造作に作られたように見えますが、むしろ難しい表現です。鮮やかな色の花に合うような気がします。

そら豆の形をした小皿。楽しい食卓になるでしょう。

【STさんの作品】

初心者コースの最後、電動轆轤で作った作品です。土の扱いにも慣れてたくさんの作品ができました。

【SYさんの作品】

小学校5年生のS君の作品。電動轆轤の性質を上手く扱い、作陶しています。ちょっと形が崩れたものもむしろ温かみがあります。赤土にトルコ青釉をかけ、緑色のいガラスの粉を入れて焼きました。

電動轆轤で作った作品です。これらも単調になりがちな電動轆轤なのにとても暖かいフォルムになっています。日々が入った作品も生かす感性が素敵です。藁で火襷にしてみました。

カタツムリ!単純に粘土の紐を丸めて作りましたが、素朴で土の味を生かした美しい作品です。藁で火襷にしました。

【IYさんの作品】

細い銅線をなま乾きの時に埋め込み素焼きして、透明釉をかけました。銅が酸化し緑色になりました。いつもユニークな実験的な作品を作られています。

【AKさんの作品】

一輪差し。鉄分の強い赤土を使った手捻りならではの味のあるフォルムが見事です。釉は紫月窯オリジナルの羊歯灰釉を使いました。濃淡の変化が美しいと思います。

鉄分の多い赤土を使った茶碗二点。鬼板で下絵付けしました。白萩釉を施釉し、絵付けした部分がより濃い青に発色する予定でしたが、埋もれてしまいました。もう一度焼いてみようと思います。

【MNさんの作品】

箸置き。革細工に使う道具で模様をつけました。白萩釉は凹んだ部分に溶けずに白く発色する予定でしたが、溶けて透明になってしまいました。ほんの少しの温度の違いがもたらした結果です。

【MUさんの作品】

赤土にトルコ青ゆうを施釉し、青い瓶を砕いたガラスのかけらを置きました。だいたい揃った色になりましたが、よく見ると少しずつ違った発色です。ちょっとした置く位置の違いによるものなのでしょうか。

二つの抹茶茶碗。左は手捻りぢて美和陶料の天目釉を施釉、右は電動轆轤を使ったもの、紫月窯オリジナル玉石黒釉です。同じ黒と言っても様々です。

【MMMさんの作品】

磁器を極めて薄く轆轤挽きした小皿。釉は既成の釉を調合して自作しました。

【MKさんの作品】

織部の小皿。鬼板を使った線の文様、丁度良い濃さでとても良い感じです。現代風織部のおしゃれな作品です。

透明釉と淡鉄釉を重ねがけしました。以前に同じ手法で釉かけした時には、釉の重なりによって3つの濃さの違いがはっきりと出たのですが、今回は中間の色が明るく出なかっtです。透明釉が薄掛けだったのか、鉄釉が少し濃かったためなのか。

MKさんの作品、いつも高台が一つ一つ工夫されていて裏返すのが楽しいです。

2020年7月30日還元焼成、窯出ししました。

7月30日に窯焚きした作品、8月1日に窯出ししました。かなり強く還元しましたが、あまり還元らしい色にならなかった作品もあります。釉薬の溶ける温度が同じではなく、溶けやすい釉を窯の下の段に入れ、溶けにくい釉の場合は上の段に入れます。作品の高さを揃えること、温度計の入る場所、オルトンコーンを置く段などを考えて窯詰めします。

今回焼いた生徒さんの作品を掲載いいたします。

【NOさんの作品】

紫月窯に入られて初めての作品。手捻りで湯呑みを作りました。手捻りならではの温かなゆらぎのある形です。釉は美和窯業の白結晶釉を使いました。この釉の主原料な何なのか、不透明の微細な結晶のテクスチャーが独特です。

【YMさんの作品】

やはり紫月窯に入られ初めての手捻りの作品、マグカップと湯呑みです。初めてですが薄くバランスの良い形になりました。ここでは下絵付けの基本である呉須と鬼板の使い方も体験していただきました。釉はマグカップは土灰基礎釉、湯呑みは紫月窯オリジナルの貝殻灰とタルクを主原料に調合した釉を使っていただきました。

【HMさんの作品】

YMさんとご夫婦で一緒に熱心に作陶されています。同じく最初の作品で手捻りの基本、取っ手などパーツの付け方と下絵付けを学んでいただきました。釉はYMさんと同じです。

【LMさんの作品】

湯呑みとマグカップの作陶が終わり、袋ものを作っていただきました。すんなりと口を細く出来、バランスのが良い形になりました。一輪挿しにぴったりです。釉はオリジナルS釉(亜鉛白釉)を還元焼成しました。

もう一つ袋もの。そのつどいろいろな装飾法も知っていただいています。この作品は白化粧を塗りがけしました。化粧かけした白は独特な柔らかな感じがあります。白化粧には一般的には透明釉を薄がけしますが、オリジナルの還元すると緑色が出やすい土灰釉を少し厚掛けしました。

【YFさんの作品】

志野茶碗を作っていただきました。釉は熊谷陶料の浅間長石を主体に調合したオリジナルの志野釉です。流し掛けで釉が厚くかかったところの色がとても良いと思います。

【NKさんの作品】

以前、還元焼成した作品ですが水漏れするので、内側に同じ釉に釉薬接着剤を混ぜ厚めにかけて再度焼成しました。ほとんどの陶器は水漏れします。焼き締めても土の粒子の隙間からじわじわと水がしみこむからです。釉薬を掛けてあっても釉は土との収縮率の違いで殆ど貫入というひび割れをおこします。しこから水分が漏れるのです。食器として日常使っているものは短時間なので漏れても気になることはありませんが、花器のように何日も水が入っているものは長い時間に台まで濡れてしまいます。水漏れしにくくするには、内側の釉を厚掛けする、赤土で高温には耐えられなく多少溶ける土を使う、貫入が入りにくい釉を使うなどで改善することがあります。

【YSさんの作品】

ガラス作家のYSさんの作品。ガラスの作品とコラボレーションするパーツなどです。数種類の磁器土を使い、いろいろな釉を部分的にかけています。とてもユニークな形体です。

赤土で作ったユニークな形の花器。YSさんの陶だけの素材の試みは珍しいですが、ガラスで作った時の作品と共通点が感じられます。

【ATちゃんの作品】

5つになったばかりのA君。自由にちょこちょこと作りました。粘土はいろいろ形に簡単に変形できる素材ですので、子供から大人まで自由に制作しやすです。色もつけられるし、破らない限り永久に保存できるのもお子さんの成長史の記録としても最適だと思います。

【SYくんの作品】

小学5年生のS君。電動轆轤を使いこなしています。まだ腕が短い年齢ですが轆轤のどべ避けに肘を固定するなど工夫をし、素晴らしい作品をたくさん作っています。

見事な手捻りの茶碗。言うことはありません。完璧!粘り気も無く、原土に近い石がたくさん混じって非常に作りにくい錆土を使っています。

作り難く壊れやすい錆土、削りの時に欠けてしまいました。でも新たな美しい形です。釉を欠けて還元焼成しました。

電動轆轤で作陶中にできた形。お香立てに使うとのことで藁を乗せて還元焼成しました。還元がかかり難く温度も比較的低い最下段に置いて焼きました。なかなか美しい形だと思います。この形を残したいと感じた判断力が素晴らしいです。

【IYさんの作品】

黒御影土に自作のマンガンを主体にした釉と銅を主体にした釉を組み合わせて施釉した作品。写真では分かりにくいですが金色の結晶が部分的に浮かび上がり不思議な発色になりました。自作の釉を作るのも陶芸の面白いところです。このところIYさんは釉にはまっています。

こういう形も電動轆轤で無ければできない形です。不思議な形です。紫月窯オリジナル葡萄灰釉を全体に掛け、中に緑色のガラス粉を入れ還元焼成しました。

【AKさんの作品】

赤七号土を手捻りした湯呑み。釉は紫月窯オリジナルの羊歯灰釉、還元焼成です。この釉は寄り安く均一に掛けるのが難しいですが、とても良い感じに全体的に掛かっています。

【MUさんの作品】

赤土に白化粧を刷毛で塗り、透明釉をかけています。白化粧の微妙な濃淡が美しいです。

赤土に瑠璃釉と土灰釉を二十掛けしています。瑠璃釉の彩度が高いのでそれを抑えるようにしました。

粘土で作った板を筒に添わして形作った作品。簡単に出来ますが、意外と反ったりヒビが入りがちな手法です。今回はゆっくり乾かしたのが良かったのか殆ど変形せずに焼けました。釉はオリジナルの千倉石釉。還元が直かかるとかなり強く緑色になりますが今回は酸化のような色になりました。

【MMMさんの作品】

電動轆轤で透光性磁器土を使った小皿。たいへん薄く軽く作られています。杉と檜の灰を使った紫月窯オリジナル釉、本来なら水色に発色するのですが、薄く小さい作品なので釉も厚苦掛けられず透明釉の様になりました。

透光性磁器土を使った薄い板を丁寧に成形した小さな角皿。写真では分かりにくいですが一つの対角線でつや消し釉と土灰釉を塗り分けたモダンな感じのする繊細な作品です。

ピアスのパーツです。触るのが怖いほど薄い作品を、極めて細く折れそうなアルミナ棒に通して吊るして焼成しています。このあと雲母を使った銀彩で上絵付けし、次回焼成します。

2020年7月19日酸化焼成、窯出ししました。

梅雨の止み間に焼きました。新しく入られた生徒さんの作品がたくさん入っています。見ていて楽し浮くなる作品を作られる方、いつも実験的な試みをされる方、みなさん個性的です。多くの週類の釉が使われており、それぞれ溶ける温度が違うので窯の段組がとても難しいです。日が落ちる寸前に窯出ししました。かなり暗くなって撮影したので色温度がおかしい写真になりました。

それでは今回焼きあがった生徒さんの作品を観てみましょう。

【MMMさんの作品】

このところ磁器を電動轆轤で薄くひいたS9品が多い生徒さんです。久しぶりの板作りです。赤土で薄く作られています。薄いので感想時に歪みが生じたので、焼成の時に硅砂を撒いた上に作品を置きましたが歪みは取れませんでした。板作りは単純なようですが難しいです。いや単純なもののほうが難しいものです。

【MUさんの作品】

市販の美和窯業製の白結晶釉を持ち込みで使いました。主原料は何なのかカットでムラの生じない純白のテクスチャーです。
赤土に亜鉛白由を施釉。うっすらと紫色かかった発色になりました。大ぶりの丼、電動轆轤を使いこなした作品です。
磁器土に貝殻灰透明釉を施釉しました。真っ白な磁器の上に貫入の入らないように調合した透明釉の組み合わせです。
浅間志野土の上に土灰釉を施釉してあります。使い勝手の良さそうな器です。
写真では判りにくいですが、白い土の上に白化粧し土灰釉でしあげています。

 【NFさんの作品】

熊谷棟梁の赤土を使い亜鉛白釉を施釉した手びねりの作品です。この釉は比較的低い温度で溶けますので窯詰めの時に温度の低い一番下の段に入れて焼きました。柔らかな白に発色しました。
この作品も亜鉛白釉を赤土の上に施釉しましたが赤土の種類が違うので違った感じの発色になりました。

【SYくんの作品】

小学4年生のSくんの作品。電動轆轤に挑戦中です。赤土の上に緑のガラス粒を入れ、トルコ青マット釉で施釉しました。電動轆轤を上手に使っています。色も良いですね。
上の作品と同じ粘土と釉を使った箸置きです。トルコ青マット釉、赤土の上に使うのも面白いです。

【IYさんの作品】

電動轆轤挽きした作品。黒御影土を使いました。電動轆轤による作陶は冷たい感じになりがちですが、バランスのとれた揺れがあり温かい趣のある形です。釉は作者が酸化鉄、酸化銅、酸化マンガンなどを調合しました。
この作品も電動轆轤による作陶です。初めての電動轆轤で歪んだ形になったものを作品にしました。黒御影土に作者オリジナルの釉を使いました。
この作品も電動轆轤を使いました。電動轆轤でなければできない形ですが、電動轆轤を使ってこの形を作ることはなかなか無さそうです。線香立てです。
同じく電動轆轤を使い、電動轆轤で作ったとは思えないユニークな作品です。
箸置き。写真では判りにくいですが、実際はマンガンや鉄による金属光沢がある作品です。
鞘の中に由を葡萄灰釉をかけた作品などを入れ、コーヒーのかすを覆いかぶさるように入れて蓋をしました。酸化焼成の窯ですが、鞘の中は還元炎になっています。陶芸はいろいろな発想で新しい物が生まれることもあります。

【AKさんの作品】

調和のとれた形のお茶入れです。蓋は本体と重なる部分にアルミナ粉を塗って重ねて焼きました。遊びがなくぴたっと収まっています。
手捻りの花瓶。釉はオリジナル玉石釉です。玉石は若干赤みを帯びることがあるので酸化コバルトを少量配合しました。
手捻りの花瓶。オリジナル土灰釉(杉と檜の灰)を使いました。
丁寧に手捻りで作ったビアマグです。鬼板で彩飾し、熊谷陶料の土石白萩釉を使いました。鬼板で絵付けした所が美しい青に発色していますが、少し濃かったので釉が乗らない部分が出てしまいました。
ま抹茶茶碗。鬼板で絵付けし、半ツヤ末灰釉をかけました。赤松の灰を使いました、酸化でも少し黄緑色になります。
手捻りの湯呑み。玉石の半ツヤの黒がよく似合います。
手捻りの湯呑み。しのぎの加飾をしています。赤土に亜鉛白釉を使いました。
手捻りらしさを残したぐい飲み。鬼板で彩色し、紫月窯オリジナル土灰釉を使いました。

【YSさんの作品】

ガラス作家のYさんの作品。ガラスの素材の作品とミックスしたりするパーツでう。ほとんど無彩色の作品ですが今回はサイドの高いトルコ青を部分的につけました。

【MNさんの作品】

磁器粘土を電動轆轤挽きした湯呑み。トルコ青マット釉がむら無く施釉されています。磁器土は作りにくい土ですが良い形に仕上がっています。
こちらも磁器土を轆轤挽きしたペアーカップです。呉須で彩色し、オリジナル透明釉で仕上げました。

【ATくんの作品】

お皿のような。自由に粘土で形を作り、下絵の具で彩飾しました。5歳児の作品です。粘土はいろいろな形になります。

【ATさんの作品】

織部風の板作り。伝統的な自由な配色はいつの時代でも通用します。

【YFさんの作品】

頁岩土を使い部分的に白化粧し黒呉須で彩色した板皿でう。絵付けがとてもおしゃれです。
一枚お皿用に作った板が割れてしまったので箸置きにしました。猫がお好きな方。猫ちゃんの爪をでざいんしました。

【MOMさんの作品】

手捻りの湯呑み。赤土に亜鉛白釉を薄がけしました。薄く軽く出来ていて手捻りの温かさがある作品です。

手捻りの袋物の一輪挿し。tyっと口を曲げた所が良いですね。前述と同じ素材で作られています。

【ESさんの作品】

ご自宅に大きな葉の蓮がたくさん育っています。蓮の葉から胃明示されたお皿のようなオブジェ。発想の自由さにいつも感心します。
ヒラメの形のお皿。オブジェ。魚の顔が良い表情です。つや消しの末灰釉をかけました。
猫ちゃん、ハゼくん、カエルくん。みんなかわいい。
ヤモリくん。みんな表情がかわいいです。
ガマガエルくん。表情が良いですね。

【RMさんの作品】

コロナで休講の後に入られた生徒さん。手捻りでマグカップを作ってもらいました。テビネチならではの温かさのある作品です。陶芸の土はたいへん種類が多くそれぞれ性質が違います。二つの作品、違った土を使ってもらいました。薪窯にも興味がおあり、楽しみです。

2020年7月4日還元焼成、窯出ししました

7月になって猛暑の日と大雨の日が繰り返され、窯を焚くのも思うように行きません。雨の合間を見て窯出ししました。新しく入られた生徒さんの作品も入っています。還元はしっかりと掛かっていて予想通りの発色になったものありますが、土との関係なのか予期せぬ色になったものもあります。最後は酸化に戻し、最高温度は1240度、練らしは1230度で20分にしました。

今回窯出しした生徒さんの作品を掲載いたします。

【YFさんの作品】

初めての取っ手の付いた作品。バランスの良い形です。青呉須で絵付けしました。これも初めてです。素焼きのはすぐに水分を吸ってしまい、紙などとは全く違った筆蝕になります。

【MOMさんの作品】

入って直ぐに電動轆轤を体験した時の作品です。削りも薄くて使いやすそうな大きさのお皿。オリジナルの半艶天然土灰釉もいい感じに掛かっています。初めてとは思えない仕上がりです。
大胆に赤い下絵の具で絵付けした湯呑み。手にぴったりと馴染みそうな大きさと薄さです。

【ATさんの作品】

5歳になったばかりです。粘土の触感を楽しんでもらっています。前回焼成しましたが、小さな穴が空いていたのか水漏れするので、もう一度内側に釉を入れて焼きました。今度は大丈夫。お花を飾ることもできます。
白い土を使った手びねりの作品。鬼板を使った絵付けと、細い線で装飾されています。少し大きめで色々使えそうです。

【STさんの作品】

紐作りの大きめな花器です。赤二号土にオリジナル天然土灰釉を施釉しました。自然な感じがあってどんな花にも合うと思います。

【NKさんの作品】

手びねりで丁寧に作った袋ものの花器。赤2号土に白化粧を生がけしました。土の乾燥具合と化粧土との関係で貫入がはいりました。施釉した釉との相性は良さそうなので化粧土が剥がれることはないと思います。
丁度良い大きさの志野茶碗。大胆に彫刻されています。志野のもぐさ土を使いオリジナルの浅間長石を主原料にした釉をかけました。
板作りの二つの作品。いろいろと配置を変えて花器として使うと面白いと思います。単純で作るのが簡単そうに見えますがいた作りは反ったり割れたりすることがよくあります。自然な風合いの色なので花が映えると思います。
上の大きめな板作りを作った際に余った板を組み合わせて作った作品です。壁に掛けられるようになっています。

【SYくんの作品】

黒御影土を使って手びねりで作った湯呑み。小学校4年生の作品です。二つとも暖かさのある素晴らしい形です。亜鉛白釉を厚がけしました。かいらぎになったり釉が切れた部分がありますが、このほうが自然な景色のような気がします。

【AKさんの作品】

大きな蓋ものの器。呉須と陶試紅で細かな邸内な下絵付けが全面に描かれています。時間をかけ丁寧に作ったならではの質のある作品です。窯に入れる際には場所による温度差で歪みを生じないようにアルミナを重なる部分に塗って重ねて焼きました。施釉は電動のスプレーガンを使いました。
使いやすそうなお茶碗。手びねりです。下絵付けも呉須と鬼板の性質をふまえ丁度良い発色です。
この作品も手びねりです。鬼板を少し濃いめに使いました。オリジナルの桑灰釉を還元しました。落ちついた使い勝手に良い器です。
二つのお茶入れ。手びねりです。鉄分の多い赤7号を使いオリジナルの籾灰釉をのせました。

【MUさんの作品】

電動轆轤を使った使いやすそうな中皿。写真では判りにくいですが、白い土の上に白化粧を刷毛で塗り、釉は紫月窯オリジナルの半艶恵那山土灰釉を使いました。
電動轆轤を使った使いやすそうな大きさの朝ら。紫月窯オリジナルの檜灰を使った釉を掛けました。この釉が還元でも黄色に発色し、釉が幅れた部分が自然な緋色になります。

【MMさんの作品】

磁器土ろ電動轆轤びきした大きめなお皿。たいへん薄くひけています。釉は紫月窯オリジナルの杉と檜を混合した灰を主体にしたものを厚掛けしました。釉が厚いと釉の特有の色がはっきり現れます。
磁器土を電動轆轤挽きした作品です。釉は紫月窯オリジナル千倉石釉です。こjの釉は還元の係り具合でかなり違った感じになります。この作品も透光性があり極めて薄くできています。

【MNさんの作品】

磁器を電動轆轤挽きした大きめなお皿。紫月窯オリジナルの杉と檜をミックスした灰を主体にした釉を使っています。写真では判りにくいですが厚掛けなので青磁色が強く出ています。
同じく電動轆轤を使った磁器の大きめの使いやすそうなお皿。紫月窯オリジナルの千倉石釉を厚掛けしました。この由は釉の厚さ、還元のかかり具合、温度、胎土の違いなどにより多様に変化します。

【MIさんの作品】

備前土を使った作品。最初の本焼きでは景色が面白くなく、鬼板をそのまま使ったり、檜釉をかけたりしました。壁に掛けられるオブジェです。

【私の作品を少し】

赤松の灰を主原料に使ったオリジナル釉の試作。赤松の灰は高い温度でないと溶けにくく、最初の試作では生で硬い感じになった。平津長石の量を増やし、窯の中で一番高音が得られる場所に置いてみた。艶を抑えるにはニュージーランドカオリンを用いた。赤松の灰は還元で土灰よりも黄味の強い緑色になるようだ。土は信楽のY社の古信楽細目を使ってみた。S社のものと同じ感触だった。
陶器は焼き締めて釉をのせても長い時間水を入れておくと漏れることがある。赤土の場合は土が溶けて細かな空気の隙間を塞ぐようで漏れることが少ない。花器を制作する必要があり、幾つかの違った土を使い、水漏れのテストをしてみた。今回この5種の花器は全く水漏れは起こらなかった。

2020年6月20日酸化焼成

コロナパンデミックによる2ヶ月の休講の後、初の本焼成です。6月からの再開、ほとんどの生徒さんが楽しみにされ無事復帰しました。また休講中にもお二人が入会されました。今回の窯は新たに組み合わせを工夫した釉かけをした作品が多く見られます。

生徒さんの作品を掲載いたします。

【YFさんの作品】

あつ
入会されて間もなく休講になり今回初めて焼成しました。内側に黒呉須で絵付けしましたが厚かったため釉が乗らない部部分ができてしまいました。

【MSMさんの作品】

初めての作品ですが、釉を塗りわけするなどの工夫が見られます。形と色が調和した作品になりました。

【ATくんの作品】

お母さんと来ている4歳児の作品です。自由に作っています。

【IYさんの作品】

勢いのある面取りが綺麗です。黒御影土に白萩釉亜鉛釉をかけました。
大変ユニークな急須です。黒御影土は細かな作業が難しいと思いますが良くできています。釉はぐい飲みと同じです、

【MNさんの作品】

錆土と言う鉄分の大変多いサクサクした土を使いました。原土のテクスチャーを生かし外側は無釉、内側は亜鉛白萩風釉を使いました。
黒御影土を使い板作りによる大皿。亜鉛白萩釉を厚掛けしました。側面の釉が少し流れました。

【MTMさんの作品】

トルコ青釉、マンガン釉、透明マット釉の組み合わせ。上品な色合いの作品です。渡航生のある磁器、光が透けて見えます。
縁にマンガンを施しクロームと錫を加えた釉を使った作品。これも光を通します。
コロナによる休講の後、今までとはだいぶ違ったMTMさんの作品です。玉石とマンガンの組み合わせでしょうか。
この作品も新たな試みのある色合いです。ところどころに出ている青味のある色が不思議な効果を出しています。

【MUさんの作品】

磁器の粘土につや消しトルコ青釉を電動で霧吹きしました。電動スプレーを使うのは紫月窯では初めてです。コンプレッサーより手軽に使え、釉を入れるタンクが大きいので便利です。むら無く釉掛けできましたが、少し釉が多かったため中心部に釉がたまりました。陶土と違って磁土は黄ばみが少ないので本来の釉の色がでました。

【MKさんの作品】

魯山人風志野土に鬼板と織部釉を使った食器。織部の自由な表現です。

【私の独り言】

愛月曜では特別なものを除いてオリジナルの釉を使っています。木は土から鉄、銅、マンガン、硅素、カルシウムなどを吸収して、それぞれ焼成した時に特有の色になります。私は天然の木の灰にこだわって色々な木の灰を使った釉を作っています。ですが今回はなるべく無色透明な釉を作ってみました。市販では透明釉、石灰釉、三号釉などと言われています。ですが一般的な材料では面白くありません。この釉は貝殻の灰、平津長石、朝鮮カオリン、群馬珪石を主な原料に使いました。予想では珪石を加えたのでもう少しツヤが無いか少し乳濁したものになるかと思いましたが、少し光沢が押さえられましたが特に特徴の無い透明釉になりました。絵付けや釉の厚さについて思索を繰り返し、使い易い紫月窯オリジナル透明釉にしたいと考えています。

2020年5月28日素焼き

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3月19日に酸化焼成してから久しぶりの窯焚きです。いつ収束するか全く分からずコロナパンデミック、教室の再開もどうなるかと。当初は自分の制作を思い切り頑張ろうと考えていましたがなかなか落ち着いて作陶できませんでした。
いちおう3日前の25日、世の中の動きを考慮して6月1日から再開することにいたしました。ただ、はやばやと感染が拡大した都府県があったり今後も充分機を付ける必要があります。素焼ができている作品は何年経っても施釉し本焼きできます。お互い、安全第一です。