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2017年8月25日還元焼成

今夏最高気温の23日に還元焼成した作品を窯出ししました。焼成は温度と時間、酸化還元のかけ方などたいへんデリケートなものです。今まで1240度で30分ねらしをしていましたが、どうも光沢が強くなり、それを抑えるために釉にカオリンの割合を多くしたりしました。今回は1230度で1時間ねらしてみました。結果は少しナマな感じです。釉薬によってはちょうど良いものもありましたがあと15分ほどねらしの時間を延ばした方が良かったようです。

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今回焼きあがった生徒さんの作品を掲載いたします。

【MDさんの作品】

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陶芸は初めて。一作目は小布施の薪窯に入れ、二作目の作品です。インテリアのお仕事をなさっていらっしゃり、初めてとはとても思えない作品です。手びねりで作りました。赤土に還元焼成で白い色ということで乳白釉を使いました。少しかいらぎができましたが使っているうちに馴染んでくると思います。

【NHさんの作品】

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まだ一ヶ月ほどですが、たいへん土に慣れてこられました。充分なふくらみをつけた徳利とお揃いのぐい飲みです。赤土に紫月窯オリジナルの土灰釉を使いました。この土と釉との組み合わせは釉がやせて土の色が出てくることが多いですが、還元らしい緑がでました。

【MUさんの作品】

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板作りの平皿。台形にしたところがユニークです。刷毛で化粧土を施し、鉄分の多い灰釉を掛けました。

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こちらも板作りのユニークな花器です。頁岩土という珍しい土を使いました。長石や珪石が入った荒い土です。表面には釉を掛けずに焼しめました。内側には釉をつけたのですが少し漏るよです。もう一度釉をたっぷりつけて焼こうと思います。

【SOさんの作品】

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薪窯に入れることも考え伊賀の粗い土を使いました。ガス釜なので釉を掛けましたが釉ののりがとても良いようです。今回の窯は少し生な作品が多かったのですがこの作品はつやの感じもとても良いと思います。

【SNさんの作品】

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電動ろくろを使った作品です。硬い表情になりがちな電動ろくろを使った作品ですが、この作品は柔らかな良い表情があります。あまり粘りの少ない美濃の白土と杉と檜の灰を調合した釉との組み合わせ、微妙な変化のある色合いもとても良いです。

【MNさんの作品】

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電動ろくろを使った作陶にすごく慣れてこられました。電動ろくろが楽しくてしょうがないようです。同じ表情の作品を揃えて作るのはとても難しいですが、良くできています。赤土に紫月窯オリジナルの灰釉、少し釉が痩せたところも良い景色になっています。

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小振りの志野茶碗、志野釉の溶け具合が丁度良く、鬼板を使って描いた模様が見え隠れてして美しい景色になっています。

素焼き/薪窯に入れる作品

小布施にある知人の薪窯に持って行く作品を素焼きし窯出ししました。
この中から生徒さんの希望される作品を梱包して、明朝運んで貰うことになっています。
薪窯で焼く場合、作陶した後そのまま窯詰めすれば良いのですが、遠距離まで移動させるので、壊れない様に素焼きをしておきます。磁器や志野の場合など、鞘に入れて灰がかからない様に焼く場合もありますが、普通は薪を燃やした時の灰がかぶり、それが釉になります。自然釉です。どんな色になるかは窯まかせです。今月18日から5日間焼き続けます。窯出しは9月2日の予定です。
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2017年8月5日、酸化焼成

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殆どが河合塾、コスモコースの生徒さんたちの作品です。
コスモコースはギスギスした受験勉強には付いていくことができない生徒さんが勉強しています。陶芸はセラピーの役割になっています。勉強の合間に手を動かし作陶します。むしろその方が人間として自然なことだと思います。中には陶芸に夢中になって美術の方に進路をとる生徒さんもいるとのことです。
今、思うと私もそういう受験勉強が嫌で、美術系に進んだ一人であるような気がします。

「紫月窯」の生徒さんの作品に一点、ちょうど酸化焼成の作品がありましたので掲載します。

【TMさんの作品】
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白化粧は半乾きの時にするのが一般的ですが、素焼きをした後に白化粧したいと言うことになり、再度素焼きしてから透明釉を掛けました。酸化焼成と白化粧の組み合わせならではの真っ白な作品です。

2017年7月31日還元焼成

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この窯を使ったのは素焼きを混ぜてちょうど50回目。還元のかかりは少し弱い感じですが、自作の灰釉と美濃から取り寄せた白土との組み合わせでは淡い青磁の色がでました。
今回は河合塾コスモコースを指導されている西城氏の作品をたくさん焼きました。釉薬は私が作った何種類かの灰釉を使っていただきました。

「紫月窯」の生徒さんたちの作品を掲載しました。

【YMさんの作品】
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前回は酸化焼成の作品でしたので還元の作品は初めて。入会されてまだ一ヶ月ほどですが温かみのあるバランスのとれた形です。いい感じの青磁の湯呑みです。

【TMさんの作品】
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入会されて約一ヶ月、お母さまと一緒に作陶されています。このホームページに掲載するのは初めてです。下絵付けの絵の具をスパッタリングし、透明釉をかけました。個性的な作品を目指しておられるようです。これからが楽しみです。

【NHさんの作品】
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入会されて間もない方の作品です。ほぼ初めての作陶ですが整った形にできています。釉薬はご希望で、紫月窯オリジナルの恵那山の土灰(多種の木の灰のことを土灰と言います)を使い流れにくくした(高温で溶け難いカオリンなど土の量の割合を増やします)釉を使いました。

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カリキュラム二回目、取っ手のある背の高い作品です。本体と取っ手とのバランスをとるのは難しいものですが良くできています。刷毛目を生かした白化粧で装飾し、灰釉を掛けました。

【NUさんの作品】
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手びねりの志野茶碗です。風化志野と粗めの平津長石を調合した釉を使いました。釉があまり乗らないところがありましたが、焼き上がりは変化があって面白い表情がでました。

【SOさんの作品】
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大きなサンマでも充分な板皿です。信楽の粗めの土を使い、植物の小枝を乗せて凹みを作り鬼板が凹みに入り込むようにしました。掛けた釉薬が薄かったため鬼板が強く出て、予想とは違った色になりましたが、これはこれで良いのではと思います。
陶芸はイメージ通りにいかないことが多いです。でも自分のイメージを超えた新しい物が生まれることもあります。

【MNさんの作品】
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直系20センチくらいのお皿です。電動ろくろで大きめの皿を作るのはかなり難しいものです。
もっと平らにしようとして形が崩れることが良くあります。電動ろくろにもだいぶ慣れてきて、楽しく作陶されています。淡い青磁が綺麗です。

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志野土を使った大きめの鉢です。粘土によって轆轤を轢く時の感触が全く違います。志野の土はサバサバして粘りが無いので成形はとても難しいです。歪んでしまった部分もありますが帰って暖かい感じがあって良いと思います。

【KKさんの作品】
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鬼板で彩色せず、そのまま志野釉の特有な白を生かした作品です。志野釉は釉の厚さや掛けた時にできるむらなどでいろいろな表情になるのが面白いです。

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フルーツなどを入れるバスケット、食器用の志野土を使ったとても大きな作品です。焼く前にヒビが数カ所ありましたが金継ぎしたいとのことで敢えてそのまま本焼きしました。とてもユニークな作品です。

2017年7月23日酸化焼成

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猛暑の中の窯焚きはきついです。いろいろな種類の釉薬が混ざって入っているので全て最適な発色させるのはとても難しいです。だんだんこの窯の特性が分かってきました。それほど上下の温度差がないです。自作の淡い鉄釉などは酸化焼成らしい色がでました。

今回窯出しした生徒さんの作品を掲載します。

【YMさんの作品】
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入会されて一ヶ月も経たない生徒さんの作品です。陶芸は初めてとのことです。最初に作った作品は還元焼成を希望されましたので、二作目の方が早く焼けました。赤土を使った手びねり。櫛目をつけ白萩釉をかけました。

【MOちゃんの作品】
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連作のハンドルにさげるプレート。月々の特徴を生かした可愛い絵が描かれています。

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月々のプレートを作る際に余った粘土の板を束ねたら偶然木の上に腰掛けているおばあさんの様に見える形になりました。猫ちゃんを加え、彩色しました。

【SOさんの作品】
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お酒がお好きな方、徳利はいくつか作りましたがこの作品は驚くほど軽く出来ています。
素焼きをしてから、化粧掛けし再度素焼きをして釉かけしました。白化粧の軟らかな白が良いです。右側3つのぐい呑みも同じ方法で白化粧しました。左の5つは藁白釉です。

【Nさん親子の合作】
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赤土に鬼板で絵付けしました。親子で合作って良いですね。

【HKさんの作品】
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山の形のフレームです。スリットの間にガラス板を二枚入れ、絵をはさんで使うとのことです。ユニークな発想です。

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DSC02965.JPG 仏像を陶器で作られました。黒南蛮土を使い、石の様なテクスチャーになりました。

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香炉です。これも大変ユニークです。

【MKさんの作品】
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五角形の型に5ミリ厚のたたら板を貼り付け、型を抜いて作った作品です。板の厚さが薄くとても軽い作品です。

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電動轆轤成形の小皿。形を揃えて作るのは難しいのですが、よく揃っています。電動轆轤を使いこなしておられます。

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こちらも電動轆轤成型のカップ。お揃いに淡い鉄釉と透明釉を重ねて釉掛けした作品です。電動轆轤成型は冷たくなりがちですが、あえて少し形を歪め暖かい表情が出ています。

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光沢の強い黒釉を使った小鉢、どんな食物にもぴたっと合いそうです。

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一緒にいらしやった娘さんの作品。全く初めての作陶です。一日なので高台のないカップを作ってもらいました。赤土に白萩釉が良くマッチしています。

2017年6月28日還元焼成

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今月24日に素焼きし、25日に釉掛けし、窯詰め、26日に本焼きした作品です。雨の止み間に窯出ししました。いつもより5度温度を下げ、ねらしの時間を長く取りました。窯の上下でそれほど温度差は無いですが、還元の掛かり具合はずいぶん違うようです。場所によって少し違う色になります。
ちょうどブラックベリーが熟していたので灰釉の器に入れてみました。

今回焼いた生徒さんの作品を掲載します。

【STさんの作品】
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どの作品も赤2号土に白化粧を厚めにのせ、「紫月窯オリジナルの灰釉を掛けました。還元が強く掛かった味のある色合いです。来月初めの展示会に出す作品です。

【KKさんの作品】
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たいへん大きなお重です。食器用の志乃土、耐火性が強いのですが、大きすぎて重ね焼きに耐えられませんでした。陶芸はこういった失敗を繰り返し、次の作品に生かしていくものです。

2017年6月10日酸化焼成

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実際に窯焚きしたのは7日。まだ作品は少し熱く盛んに貫入する音が聞こえます。今回はいくつかの新作の灰釉を酸化で初めて焼きました。前回還元で焼いた時に少し時間を引っ張り過ぎたようで釉薬本来の色が得られず、今回は少し抑えましたが今度は足りなかったようです。何度焼いても難しいものです。ただ新しい釉の特性が少し分かりました。
今日は新しく生徒さんが入られたました。そして見学にお一方来られました。
今回窯出しした生徒さんの作品です。

【MOちゃんの作品】
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大きめの花器です。お子様らしい自由で暖かい表現が素敵です。赤土の上に鬼板で下絵をつけ藁白釉を掛けました。釉の溶け具合もぴったりです。

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たたら作りの小皿です。庭の好きな植物の葉を選び柔らかい粘土の上に乗せ押さえます。それから素焼きをします。鬼板を全体に塗り、こんどは水分を含ませた布で拭き取ります。葉脈のところは凹んでいますから鬼板が入り込み、発色します。銅版画と同じ原理です。最後に灰釉を施しましたが、ちょうど温度がぴったりで葉脈の大変細かなところまで表現されました。

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ハート型のペンダント。青い方は薄いトルコ青マット釉、ピンクの方は濃く塗ることができる絵の具を使い透明釉を掛けました。ハンドメイドの味がある作品です。

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ドアのハンドルの懸けて使うプレートです。紫陽花とカタツムリは6月、七夕とお星様は7月です。毎月違ったデザインを作っています。発想がとても面白いです。

【SOさんの作品】
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たくさん作品を作られていますが今回窯に入っていたのはこの一点。白化粧を生掛けし、灰釉を薄掛けしました。酸化焼成ならではの化粧の白です。

【MUさんの作品】
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紐作りの花器です。赤土に白萩釉を流し掛けしました。いろいろな花に合うと思います。

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黒南蛮土に志乃釉を掛けた茶碗です。大きさも形も良いです。志乃釉は平津長石と風化長石とを調合しましたが、酸化焼成なので少し溶けきっていないと思い、再度還元で焼こうと思いましたがこれも充分良いような気がします。

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こちらも黒南蛮土に調合した長石を掛けたぐい飲みです。黒土に志乃釉は初めての組み合わせですが良いですね。

【HKさんの作品】
DSC02666.JPGたいへんユニークなワインクーラーです。かなり大きな作品、薄く作られていますが焼成で歪むこともなく、黒天目釉もぴったり溶けて真っ黒な発色です。

2017年5月31日還元焼成

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陶芸は土、釉薬、焼成の組合わせによって様々な表情の変化が得られます。
今回は新しく使った土を6種類、自家製の新作の灰釉を5種類の組み合わせで初めて焼きました。サンプルの作品の裏に番号をふって分かるようにしてあります。釉薬の厚さによっても発色は変わるので試行錯誤しなければなりません。時間のかかる仕事です。

今回の窯で焼いた生徒さんの作品です。

【MUさんの作品】
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赤土に白釉の美しい作品です。本体と取っ手とのバランスを取るのは難しいことです。この作品はぴったりバランスが取れています。とても軽いので使いやすそうです。

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黒南蛮土を使い釉を部分的に流し掛けしました。この作品も薄く軽く出来ています。

【SOさんの作品】
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赤土に灰釉をつかった取っ手のついた花器です。内側の灰釉は還元ならではの緑がかった発色になりましたが外側は釉が薄かったのか胎土の色が出ています。

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赤土に灰釉を流し掛けしました。手びねりならではの温かな作品です。

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手びねりのぐい飲み、薄く軽く使いやすそうです。右の作品は初めて全体に白化粧を施しました。還元特有の豊かな変化のある発色なりました。

【MNさんの作品】
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板を組み合わせた壁掛けの花器。黒南蛮土を使い釉薬を掛けずに焼きしめました。この土は還元で焼くと深い黒になります。内側は水が染み出ないように施釉してあります。

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板皿、上の花器を作った時の板で作りました。こちらは灰釉を流し掛けしました。

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黒南蛮土を使い、しのぎ削りをした茶碗。釉薬はオリジナルの天然藁灰釉を使いました。
バランスも良く、適度な歪みがありとても暖かい作品になりました。ご飯茶碗として使いたいと作りました。ちょっと贅沢かな。

 
【SNさんの作品】
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電動ろくろで作った、ちょうど良い大きさの茶碗と二つのぐい飲み。白土にオリジナルの灰釉を使いました。還元ならではの淡い緑色です。

【TKさんの作品】
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可愛らしい香炉です。裏側に空気が流れる穴があります。

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板をくるっと丸め側面を作り、そのあと底をつけたコップです。しのぎ削りをし、白化粧を施しています。味のある作品です。