2021年9月10日 還元焼成の作品

窯焚きした9月8日に窯詰めし、翌日焼こうと思っていましたが豪雨になり断念、その翌日はよく晴れたので火をつけました。それから台風が来たりでまた長雨、やっと本格的な秋になりました。今回の還元焼成も新しく調合した釉をいくつか使いました。還元も強めに掛かりました。

今回焼きあがった生徒さんの作品を紹介いたします。

【TTさんの作品】

電動轆轤を使った作品。赤土に透明釉と乳白釉を半分づつ施釉しました。真ん中を少し重ね合わさった色が出るのではと試みましたが、乳濁釉が勝って重なった箇所に中間的な色は出ませんでした。重ね掛けは重ねる順番によって大きく変わります。

【TYさんの作品】

初めての抹茶茶碗。土は違うもぐさ土を使ってもらいました。もぐさ土はどちらかと言うとパサパサとして粘りが無く作りにくい土ですが、軽く焼き上がり土味が良いです。左の夏茶碗は削り目を残し自然な趣のある作品、右の冬茶碗は腰の部分に彫刻がなされた作品、写真では分かり難いですが天然土灰釉が掘ったところに厚くたまり青磁色になっています。どちらも男性的な強さのある作品です。

【RKさんの作品】

赤土を使い手びねりで作った袋物の花瓶。天然赤松灰を使った釉をかけました。溶け過ぎず半ツヤになりました。少し釉切れしたとこも自然な感じがします。早速花を飾りインスタにアップされていました。苦労して焼成した甲斐があります。

板を組み立てて立体を作る課題です。作りやすくユニークな形を考えた花器です。

大きな板皿。素焼きした後に使える化粧土で加飾しました。焼き魚、握り寿しなどいろいろな料理に使えそうです。

たたら板で同じ形の5枚の小皿を作りました。ゆるいカーブの方を使い、僅かに丸みをつけました。やわらかな色合いが良いです。

【COさんの作品】

タタラ作りの小皿。6角形の等分な位置にタタラの加飾。凹ました部分に釉がたまって濃淡を作り出す構想でしたがマット釉でしたので色の変化は出ませんでした。これはこれでシンプルで良いと思います。

【AYさんの作品】

電動轆轤、一作目の作品です。轆轤挽き、丁寧な削り、とても初めてとは思えない出来栄えです。天然土灰の釉掛けも還元焼成の色合いも完璧です。

【KOさんの作品】

手びねりで丁寧に作られたマグカップと蕎麦猪口。赤土にオリジナルの恵那山土灰釉を施釉、還元焼成しました。これらの作品にぴったりの発色です。

【STさんの作品】

陶のお地蔵さま。やっさしい氷上をされています。頁岩土という鉄分のたいへん多い土を使い、鞘に入れて焼き締めました。窯の一番温度の低い位置に鞘を置いたのですがまだ温度が高かったようです。

【CDさんの作品】

電動轆轤を使った回数は多くはないのですが透光生磁土を使ってみたいといことでできた作品です。磁器土は腰が弱く慣れないと非常に轆轤成型し難いです。上の部分が歪んでしまいましたが、それを生かして作品にしてみました。

【NOさんの作品】

手びねりの作品。二連の小皿です。桜土という珍しい土を使っています、還元すると桜色になるということでした。

透光生の磁土を使った器。電動轆轤挽きしました。難しい磁土ですが良くできています。天然の土灰を還元焼成することによって出来た淡い青磁色が美しいです。

【MMOさんの作品】

前回酸化焼成した4つの同じ形の削り出しの角皿の一つ。一つだけ松灰釉還元の指示が書かれたものです。松灰釉は還元がうまく掛かると強い緑になりますが、透明なので黒土に施釉した場合胎土の黒に負けてここまで緑色になるとは思いませんでした。この組み合わせ、いろいろな可能性がありそうです。

【ESさんの作品】

2つの不思議な形の器、どうやって使おうかな。とてもユニークな作品です。左の作品に使った釉、酸化で焼くことを念頭に調合した釉ですが、還元で焼くと随分違った発色になりました。これも良いかな。右は今回初めて購入した材料店の天然土灰を使いました。還元でやわらかで適度な青磁色が出ました。この釉、これから紫月窯の土灰釉の中心になるかもしれません。

【NKさんの作品】

後ろの黒い色のオブジェは一度天目釉を酸化で焼いたもの、思うような色にならなく再度酸化鉄に少し長石を混ぜた釉で還元焼成してみました。やはりイメージとは懸け離れた色になってしまいました。釉は難しいです。手前の二つの丸い作品は風鈴のパーツです。こちらは涼しげな淡い青磁になりました。

【SYくんの作品】

電動轆轤を使いかなり薄く軽く作られた器です。小覚醒が作ったとは思えないほど渋い味のある作品。赤土に天然土灰釉をかけました。

【IYさんの作品】

鞘に入れて還元をかけた3回目の焼成です。今までとは違った赤みのある金属光沢が全体に出ました。何回も焼いたので中に入れたガラス粉は蒸発して無くなったようです。作品紹介は基本は一回目のみ掲載していますが変化が著しい場合はその都度紹介します。

【MUさんの作品】

電動轆轤挽きの丼、高台を付けず洋風に仕上げました。素焼き後に使える白化粧土を藁を束ねた筆で塗りました。胎土が白いので写真では分かりません。淡い天然土灰の青磁が綺麗です。

板作りの角皿。こちらも素焼き後に使える化粧土を使っています。上の丼とは違いこちらは塗り掛けの化粧土がはっきりしています。鉄分が多い天然木灰を使ったからなのか、置かれた窯の位置によるものなのか。陶芸はまだまだ分からないことだらけです。

【MMMさんの作品】

半磁器の練り込みした粘土を使った極めて薄く作られた豆皿です。練り込みの色の感じは良いと思います。MMMさんの新しい試み、様々な可能性を感じる作品です。

i板作りのプレート。真っ平らの作品は反りやすいですものです。重石を載せゆっくりと乾かすなどで反らないようにします。今回は殆ど剃らずに仕上がりました。素焼き後に使える白化粧土で加飾し鉄分の多い天然土灰釉を掛けました。

【MKさんの作品】

手びねりの大きな丼。丁度良い厚さで均一に作られています。やはり手びねりは電動轆轤よりも暖かさがあります。落ち着いた暖色になりました。今回はK社の天然藁灰仕立ての白萩釉を還元焼成しました。普通は白萩釉は酸化で独特な柔らかな白い色に発色します。還元ですとつや消しの灰色に様変わりする物が一般的です。白萩釉は藁の産地の違いによるものなのか、灰にするときのやり方の違いによるものなのか、調合の材料によるものなのかメーカーによっても逗子分違いがあります。

この頃、スマホ置きをよく作られています。陶器のスマホ置きはユニーク。もしかしたらMKさんが初めてかも。3つとも落ち着いた色のオリジナル作品です。

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