2020/8/27還元焼成、窯出ししました

8月27日(木)に還元焼成した作品。朝5時に火をつけ、夜8時に火を落としました。うだるような猛暑の1日でした。29日(土)の夕方、窯出ししましたがまだ厚い革手袋を使わないと出せない温度でした。還元焼成の特徴はよく出ています。もうすこしネラシの時間が長い方が良かったようです。

今回窯出しした生徒さんの作品を掲載いたします。

【SKさんの作品】

紫月窯で作陶され、初めての手捻りの作品です。手捻りの基本にそって丁寧に作られています。焼き上がりの触感が柔らかい浅間白土を使い、オリジナルの土灰釉を施釉しました。ほんのりと青みのかかった色になりました。

手捻りで袋物を作っていただきました。首の部分を細く縮める作り方を覚えていただきました。赤二号土に土灰釉、手捻りの暖かさがある渋い色の作品になりました。

【NOさんの作品】

赤土を使った手捻りの湯呑みと小皿。白化粧を塗りがけしてみました。刷毛塗りした化粧土の厚さの違いが自然な濃淡を作り、温かな感じになりました。

【YMさんの作品】

赤土に白化粧土を塗りかけした湯呑み。土灰釉の還元焼成との組み合わせで絶妙な色合いになりました。

【RMさんの作品】

最初に作った湯呑み。全体に土灰釉をかけて還元焼成しましたが、少し他の作品に用いた呉須がシミのようについたため、再度全体に特殊なのりを混ぜた瑠璃釉をかけて焼きました。普通の二重がけとは違った表情になりました。

使いやすそうな大きさと形の小鉢。手触りの柔らかな浅間白土に千倉石を主体に調合した釉を使いました。この釉は胎土や焼成の微妙な温度の違いや還元のかかり具合によっていろいろに変化します。

【YSさんの作品】

ガラスを素材にした作品を作られているYSさん。手捻りで一輪挿しを作りました。さすがユニークで美しいフォルムです。

ガラスを使ったオブジェとの組み合わせを考えた土によるパーツです。釉を部分的に使うなど実験的な試みがなされています。

【YFさんの作品】

以前、参加焼成したものと同じ時に作った板皿。今回は還元焼成しました。胎土の頁岩土は還元の方が濃い色になり、塗り掛けした白化粧も変化が多く味があります。水墨画をなさっていらっしゃり、絵付けの筆使いが達者です。

軽く柔らかな触感が得られる熊谷陶料の古陶黄瀬戸土を使っていただきました。釉は昨年小布施で頂いた葡萄の木の灰を調合したものを使いました。胎土の淡黄色の性質が強く出て、青みは少ないですが柔らかな色合いで良いと思います。

【ESさんの作品】

猛威を振るっているコロナをテーマにしたのオブジェ。良いコロナと悪いコロナとのことです。表情が良いですね。コロナ感染の広がり、早く終息して欲しいですね。

【MOMさんの作品】

古陶志野土を使い手捻りした志野茶碗。志野茶碗に使いもぐさ土は粘りが少なく作り難いです。もぐさ土にも多くの種類があり、それぞれ特徴があります。釉は長石を単味で使うとのことですが、長石も多くの種類があり藁灰を入れることもあるようです。釉が薄いところに緋色がでています。

こちらは五斗蒔土を使いました。二作目、だいぶ厄介なもぐさ土にも慣れてきたようです。形も大胆な絵付けも良いと思います。

【ATちゃんの作品】

5歳になったばかりのAくんが手捻りで作った3っつお揃いの逸話です。お子さんは同じ形を作るのは難しいですが上手にできました。赤土に白化粧土を塗り掛けし、土灰釉をかけました。

【STさんの作品】

Aくんのお母さまの電動轆轤を使った作品。初めての電動轆轤ですが、見事に完成しました。シンリュウの赤二号土は粘りと腰があり、初めての電動轆轤に向いていると思います。釉は紫月窯オリジナルの恵那山土灰釉を使いました。この釉はニュージj−ランドカオリンの量を多めに調合し、半ツヤに仕上げています。キャパシティーの広い釉で赤土との相性も良いです。

【AKさんの作品】

手捻りの大皿。手捻りの大皿の制作は重力によって柔らかな土は変形するので継ぎ足す部分を乾かないようにし、乾かしながら広げていきます。形も歪まず見事に完成しました。しかし化粧土が厚い部分の釉が乗らないこと、わずかに釉が溶けきっていないので補修して再度還元焼成しようと思っています。

【SYくんの作品】

小学五年生のSくんの電動轆轤を使った小さな器。電動轆轤の特性を理解しますます巧みに使いこなしています。電動轆轤では土の性質の違いが顕著に現れます。特に難しい磁器土などいろいろな土に挑戦しています。

【ITさんの作品】

電動轆轤は同じような作品になりがちですが、毎回あえて電動轆轤の作陶でありながらゆニークな作品を作られています。前回酸化焼成したものと同じ銅線を直接配した作品、還元でもほとんど変わらない色になりました。

【MUさんの作品】

電動轆轤を使った大皿。電動轆轤の作品は大きくなればなるほど難しいです。MUさんの今までで一番大きな作品です。赤二号土に紫月窯オリジナル恵那山土灰釉をかけました。

頁岩土を使った大皿。電動轆轤作陶中口が割れてしまいましたがそのまま釉を掛けずに焼きました。偶然の形に面白さを感じたのだと思います。

【MMMさんの作品】

このごろ電動轆轤で磁器土を薄い作品を作っていたMMMさん。珍しく板作りの作品です。赤二号土にトルコ青釉をかけ、通常は酸化焼成のところ還元で焼きました。酸化銅が主原料なので還元では赤く発色すると思っていましたが、還元が弱かった(薄い赤土の作品は温度が高いと歪みやすい、トルコ青釉も高温では流れやすいので窯の最も下の段におきました。下の段の方が還元の度合いが弱いです)せいでしょうか。

透光性磁器土を電動轆轤挽きした小さな壺。釉は杉と檜を主体にした灰釉を厚掛けしました。厚掛けの結果、灰釉の還元の特徴がはっきりと現れました。かわいい作品です。

頁岩を板作りした豆皿。頁岩は1220℃くらいの低い温度で溶け始めます。釉も引きずられて溶けやすくなるようです。釉を掛けずに焼きしめた部分と釉の丁度良い光沢が調和し完成度の高い作品になりました。

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