2020年7月4日還元焼成、窯出ししました

7月になって猛暑の日と大雨の日が繰り返され、窯を焚くのも思うように行きません。雨の合間を見て窯出ししました。新しく入られた生徒さんの作品も入っています。還元はしっかりと掛かっていて予想通りの発色になったものありますが、土との関係なのか予期せぬ色になったものもあります。最後は酸化に戻し、最高温度は1240度、練らしは1230度で20分にしました。

今回窯出しした生徒さんの作品を掲載いたします。

【YFさんの作品】

初めての取っ手の付いた作品。バランスの良い形です。青呉須で絵付けしました。これも初めてです。素焼きのはすぐに水分を吸ってしまい、紙などとは全く違った筆蝕になります。

【MOMさんの作品】

入って直ぐに電動轆轤を体験した時の作品です。削りも薄くて使いやすそうな大きさのお皿。オリジナルの半艶天然土灰釉もいい感じに掛かっています。初めてとは思えない仕上がりです。
大胆に赤い下絵の具で絵付けした湯呑み。手にぴったりと馴染みそうな大きさと薄さです。

【ATさんの作品】

5歳になったばかりです。粘土の触感を楽しんでもらっています。前回焼成しましたが、小さな穴が空いていたのか水漏れするので、もう一度内側に釉を入れて焼きました。今度は大丈夫。お花を飾ることもできます。
白い土を使った手びねりの作品。鬼板を使った絵付けと、細い線で装飾されています。少し大きめで色々使えそうです。

【STさんの作品】

紐作りの大きめな花器です。赤二号土にオリジナル天然土灰釉を施釉しました。自然な感じがあってどんな花にも合うと思います。

【NKさんの作品】

手びねりで丁寧に作った袋ものの花器。赤2号土に白化粧を生がけしました。土の乾燥具合と化粧土との関係で貫入がはいりました。施釉した釉との相性は良さそうなので化粧土が剥がれることはないと思います。
丁度良い大きさの志野茶碗。大胆に彫刻されています。志野のもぐさ土を使いオリジナルの浅間長石を主原料にした釉をかけました。
板作りの二つの作品。いろいろと配置を変えて花器として使うと面白いと思います。単純で作るのが簡単そうに見えますがいた作りは反ったり割れたりすることがよくあります。自然な風合いの色なので花が映えると思います。
上の大きめな板作りを作った際に余った板を組み合わせて作った作品です。壁に掛けられるようになっています。

【SYくんの作品】

黒御影土を使って手びねりで作った湯呑み。小学校4年生の作品です。二つとも暖かさのある素晴らしい形です。亜鉛白釉を厚がけしました。かいらぎになったり釉が切れた部分がありますが、このほうが自然な景色のような気がします。

【AKさんの作品】

大きな蓋ものの器。呉須と陶試紅で細かな邸内な下絵付けが全面に描かれています。時間をかけ丁寧に作ったならではの質のある作品です。窯に入れる際には場所による温度差で歪みを生じないようにアルミナを重なる部分に塗って重ねて焼きました。施釉は電動のスプレーガンを使いました。
使いやすそうなお茶碗。手びねりです。下絵付けも呉須と鬼板の性質をふまえ丁度良い発色です。
この作品も手びねりです。鬼板を少し濃いめに使いました。オリジナルの桑灰釉を還元しました。落ちついた使い勝手に良い器です。
二つのお茶入れ。手びねりです。鉄分の多い赤7号を使いオリジナルの籾灰釉をのせました。

【MUさんの作品】

電動轆轤を使った使いやすそうな中皿。写真では判りにくいですが、白い土の上に白化粧を刷毛で塗り、釉は紫月窯オリジナルの半艶恵那山土灰釉を使いました。
電動轆轤を使った使いやすそうな大きさの朝ら。紫月窯オリジナルの檜灰を使った釉を掛けました。この釉が還元でも黄色に発色し、釉が幅れた部分が自然な緋色になります。

【MMさんの作品】

磁器土ろ電動轆轤びきした大きめなお皿。たいへん薄くひけています。釉は紫月窯オリジナルの杉と檜を混合した灰を主体にしたものを厚掛けしました。釉が厚いと釉の特有の色がはっきり現れます。
磁器土を電動轆轤挽きした作品です。釉は紫月窯オリジナル千倉石釉です。こjの釉は還元の係り具合でかなり違った感じになります。この作品も透光性があり極めて薄くできています。

【MNさんの作品】

磁器を電動轆轤挽きした大きめなお皿。紫月窯オリジナルの杉と檜をミックスした灰を主体にした釉を使っています。写真では判りにくいですが厚掛けなので青磁色が強く出ています。
同じく電動轆轤を使った磁器の大きめの使いやすそうなお皿。紫月窯オリジナルの千倉石釉を厚掛けしました。この由は釉の厚さ、還元のかかり具合、温度、胎土の違いなどにより多様に変化します。

【MIさんの作品】

備前土を使った作品。最初の本焼きでは景色が面白くなく、鬼板をそのまま使ったり、檜釉をかけたりしました。壁に掛けられるオブジェです。

【私の作品を少し】

赤松の灰を主原料に使ったオリジナル釉の試作。赤松の灰は高い温度でないと溶けにくく、最初の試作では生で硬い感じになった。平津長石の量を増やし、窯の中で一番高音が得られる場所に置いてみた。艶を抑えるにはニュージーランドカオリンを用いた。赤松の灰は還元で土灰よりも黄味の強い緑色になるようだ。土は信楽のY社の古信楽細目を使ってみた。S社のものと同じ感触だった。
陶器は焼き締めて釉をのせても長い時間水を入れておくと漏れることがある。赤土の場合は土が溶けて細かな空気の隙間を塞ぐようで漏れることが少ない。花器を制作する必要があり、幾つかの違った土を使い、水漏れのテストをしてみた。今回この5種の花器は全く水漏れは起こらなかった。

コメントを残す