

本日10月2日の午後、9月30日に還元焼成した作品を窯出ししました。まだ革の手袋をしないと暑くて触れません。今日も日差しは秋らしく空気も澄んではいますが真夏の様な暑さでした。今回は夏休み親子陶芸教室で還元を希望された作品、新しく調合した釉薬の試作、新しく入られた生徒さんの作品など様々な作品を焼きました。還元は丁度良いかかり具合ですが試作の釉は十分に溶けていない様です。溶けやすい長石に変えたほうが良さそうです。
今回窯出しした生徒さんの作品を紹介いたします。
【YSさんの作品】




ガラスでオブジェで活躍中の若手の作家さん。手の込んだテクスチャーが温かい感じを出しています。前回と同じく黒御影土に白化粧土で加飾した作品です。前回は酸化焼成しましたが、今回は還元で焼きました。窯の上下違った場所に作品を置きましたが殆ど違いが無い様です。
【YIさんの作品】

いつもとても丁寧に作陶しています。初めて釉を掛けた作品です。イタリアンコーヒーのカップとソーサーです。釉はS釉を使い、還元だとつや消しの白になる予定でしたが艶が出てしまいました。取手の大きさや形のバランスが良く、ソーサーのカップが置かれる位置を中心からずらすなど、さりげないユニークさのある作品です。
【AKさんの作品】

手捻りの大きな器です。ご自宅で作陶されたものを還元焼成しました。土は古信楽の微粒とのことです。釉は紫月窯オリジナルの杉と檜の灰を主原料にしたものを使いました。天然木灰の青磁です。
【SYさんの作品】

小学3年生。志野のもぐさ土を使い手捻りで茶道のお茶碗とお皿を作りました。なんとも自然でバランスの良い形です。鬼板で下絵を描き、オリジナルの志野釉を流し掛けしました。
【MUさんの作品】

磁器土を電動ロクロ挽きした茶碗。この種の青釉は普通は酸化焼成しますが、敢えて還元で焼きました。
もっと強く赤くなると想像していましたが、部分的に色の変化が多々あり不思議な色になりました。

赤2号土の上にM3釉(杉と檜の灰、平津長石、ニュージーランドカオリンを調合した釉)を掛けました。この土はロットによって焼く前の土の色も違いがあり、還元の仕方によっても随分違う感じになるようです。

久しぶりに手捻りしたマグカップ。重厚な感じのする作品です。天然土灰を使いました。釉のむらが薪を使って焼いた様な景色になりました。

赤2号土を電動ロクロ挽きし、瑠璃釉を施釉しました。瑠璃釉は透明なので赤土の上にかけると深みのある瑠璃に発色します。素地によっては釉が剥がれることがありますが赤2号土との組み合わせはよく馴染むようです。酸化、還元の色の違いも無く安定した釉薬です。
【MMさんの作品】

半磁器の大きめな器です。このところ一貫して薄い作品を作っています。この作品も見事に薄く作られています。たいへん集中力のいる仕事です。釉は青磁石と桑灰を調合したオリジナル釉です。秋の午後の光線に良く調和しています。
【MKさんの作品】

手捻りのお皿。恵那山半ツヤ土灰釉のツヤを抑えた青磁色、小さなお皿はM3釉です。

使いやすそうなお箸置き。釉はそれぞれ違うものを施釉しました。
【夏休み親子陶芸教室の作品】

夏休みの終わり頃に来ていただいた方々の作品。残りの還元焼成分、全て焼き終わりました。手捻りの温な形の作品、電動ロクロを初めて体験した作品です。
【KIさんの作品】

手捻りの器。信楽赤土に恵那山半ツヤ土灰釉の組み合わせ。赤2号よりも還元の青磁色が濁らずに発色する様です。
【STさんの作品】

紫月窯のお手伝いをしてもらっています。
磁器土を使った鶴首のような花瓶。真っ白な磁器土に天然土灰釉(M3)還元による青磁の色は明るく美しいです。
【私の作品を少し】

頁岩土を板作りした花器の試作。実際に花を挿してみて色々と問題があることが分かりました。この土を使う訳は、鉄分が多く耐火性が弱く1220℃位で土が溶け土の粒子の細かな隙間を塞ぎ、水がしみ出し難いこと、ほぼ原土そのままで大粒の色々な石が入っていて素朴なテクスチャーであることなどです。化粧土による加飾、還元落としでどうなるかなど試作を繰り返す必要があります。
トップページに早速、花を入れてみた写真を載せました。
