

窯を焚いたのは8月1日、朝から30度の猛暑でした。生がけをした作品もありゆっくり温度を上げていきました。900度から還元に入り最後に酸化に戻さず火をとめました。適度な還元がかかりました。窯出ししたのは8月4日、この日も茹だるような暑さ、夏の窯焚きはきついです。
今回焼いた生徒さんの作品を紹介いたします。
【SYくんの作品】
紐作りの大きな花瓶です。初めての紐作り、背が高く大きな作品ですが何日もかけ積み上げ、バランスの良い手捻りならではの作品が出来上がりました。天然土灰を使った紫月窯オリジナルの釉を流しかけしました。



赤土を使い、白化粧して実際の植物の葉を押し付け、素焚きした後鬼板を塗り拭き取って加飾しました。植物の葉や枝の形はいろいろ、何を選ぶかも、どう配置するかも面白いと思います。仕上げに土灰釉を施釉しました。

こちらも前述と同じ技法です。こちらは釉を使わずに焼きしめました。細かな葉脈の線もはっきり再現されています。数字を配したオリジナルな発想がいいですね。
【IYさんの作品】

植物の葉を使った加飾、レイアウトが良いですね。鬼板をどこまで残すかにより、作品の雰囲気が様々になります。いろいろと工夫され、効果が見事に反映されています。
【MOさんの作品】


電動ろくろを使ったペアの湯呑みです。上の作品は化粧土を施しています。下の作品は信楽土そのままの上に施釉しています。上下とも同じ土灰釉を使い還元焼成しています。
【NFさんの作品】

大型の花器です。赤土を使い、全体にしろ化粧を施し、半乾きの時にカキベラで薄く削り取っています。土灰釉の還元された色が化粧土が残ったところと赤土の下地が出たところで濃淡の違いが出ました。

板作りで縁に波を打たせて持ち上げ大皿です。ホームパーティで。いろいろな料理に使えそうです。釉は半ツヤのオリジナル土灰釉です。

手捻りのビアマグ6点セットです。白土にオリジナル天然玉石釉を掛けました。いままでこの釉は還元で焼いたことが無く、酸化と同じ黒になると思っていましたが赤茶色になりました。長石、石灰に酸化鉄を加えた黒釉とは全く違った還元の色です。半ツヤの感じは参加で焼いた時と同じ雰囲気になりました。
【MUさんの作品】
電動ろくろの作品。なんでも均一な厚さでひけるようになりました。使いやすそうな器です。今まで使ったことのない藤釉(シンリュウ)というものを下に、上には白結晶釉(美和)を使いました。今までにない色です。

電動ろくろ成形のご飯茶碗。天然玉石釉還元焼成です。前述のように黒では無く茶天目のような色になりました。これはこれで良いと思います。

電動ろくろ挽き。白土に半ツヤ恵那山土灰釉を使いました。土との組み合わせと窯の置く場所によって色に違いがでます。還元が弱いですが温かみのある色です。
【MMさんの作品】


磁器土を使い極めて薄く作られた作品です。このところたいへん難しい磁器土を使い電動ろくろを上手に使って作陶しています。神業と言って良いほど薄く、羽のように軽い作品です。二枚目の作品は光が透けて見えるのが分かると思います。釉薬はオリジナル千倉石釉を使いました。

こちらも透光性に磁土を使った極めて薄く軽い作品。MMさんが基礎釉を使わず。初めて原料を調合して作った釉をかけました。光を通した見事な色です。

こちらは半磁器に土石白萩風の釉を使い、還元焼成した作品です。この釉の白い色は酸化と還元では表情が全く違います。還元の場合は不透明なツヤのないしろになります。珪石の酸素が還元されるためだと思います。
【MKさんの作品】
手捻り、しのぎで過食した作品です。電動ろくろも使いこなされる方ですが、このところ手捻りを続けられています。手捻りならではの楕円形した器です。しのぎをしたところは釉は厚くかかり、色の変化が美しいです。
