


5月10日に還元焼成した作品、眩しいくらいの快晴の12日に窯出ししました。素焼きを加えて101回目の窯焚きでした。充分に時間をかけ、900度より少し低い温度から還元をかけましたが強い還元にはなりませんでした。何度焚いても難しいものです。
今回の生徒さんの作品を掲載します。
【SYくんの作品】

2月の中頃に入られた小学校3年生の作品です。お父さんと一緒に通われ、とても熱心に作陶しています。最初の作品、手捻りで湯呑みを二つ作ってもらいました。バランスのとれた作品です。オリジナルの土灰釉を掛けました。もう一つは酸化で焼く予定です。小さな作品は花を活ける時の剣山のような役割の道具、もう一つは箸置きです。
【MOさんの作品】

黒御影土に白萩調の乳白釉(S釉)を施釉し還元で焼きました。作品の表面に表情豊かな削りや櫛目で加飾されており、釉の厚みのによる色の違いが効果的です。
【TMさんの作品】

大きな丼とご飯茶碗、白土に浅間長石に少し平津長石を加えた長石釉を施釉しました。釉掛けした時に自然にできる釉の厚みの違いが微妙な表情を作っています。長石単味ならではの白です。

半磁器土に下絵の具で彩色し、檜と杉の灰釉を掛けた湯呑みです。半磁器は冷たくなりがちですが、彩色の筆の揺れが暖かな表情を作っています。
【YMさんの作品】

紐作りの大きな器です。普通の白土を使い、長石釉を流し掛けました。大きいので釉掛けに手間取りましたが、かえって釉の厚さの違いが面白い効果を出しています。いろいろな料理に合いそうです。

こちらも大皿と同じ土を使い、釉も同じ長石釉を掛けました。こちらは釉が均一に掛かって洋風な感じになりました。

赤土を使い、型を利用した角皿です。オリジナルの恵那山半ツヤ土灰釉の還元、もっと緑色に発色するかと思いましたが渋い色になりました。土との相性なのでしょうか。思ったとうりにならないものです。
【NFさんの作品】

小さな一輪挿し三点です。それぞれ形を変えしのぎによる加飾を変え、釉も変えています。釉の違いがはっきりと見て取れます。花を挿してみたくなる作品です。
【MMさんの作品】

黒御影土に珪石を使った乳白釉を掛けました。最近のMさんの作品は磁器系の土を使い極めて薄く仕上げた作品が多いのですが、こちらは重厚な強さのある作品です。釉の厚さもちょうどよく、溶け具合も良く完成度の高い作品です。

初めて透光性の磁土を轆轤挽きした作品です。磁器の轆轤挽きはとても難しいですが触るのが怖いほど薄く軽く出来ています。口の部分は透明釉に瑠璃釉を少し加えスポンジで彩色されています。上品で可愛らしい作品です。

こちらは上の作品と同じ釉の作品ですが、土は半磁器を使いました。この半磁器もかなり白いのですが磁器と比べると随分感じが違います。モダンな使いやすそうな器です。

この作品も透過性磁土を轆轤挽きしたたいへん薄く軽い作品です。釉は千倉石を使ったオリジナル釉を薄掛けしました。強く還元が掛かり鮮やかな緑になる予定でしたが、還元が弱かったのでしょうかこのような色になりました。これもとても品のある色だと思います。

こちらも磁土を使った大きめのお皿です。この作品もとても薄く軽く出来ています。釉も同じ千倉石釉です。何箇所か釉が溜まった所がありますがアクセントの様な感じで気にならないと思います。

こちらも透過性磁土を使い極めて薄く軽く仕上げた作品です。鮮やかな水色に発色すると思い、汝窯風青磁石を単味で使ってもらいました。想像した様にはいきませんでした。申し訳ありません。灰を混ぜる必要がある様です。
【MUさんの作品】

赤土に白化粧土を部分的に刷毛で塗り、恵那山半ツヤ釉を掛けた作品です。しっかりとした重厚な感じの作品です。

半磁器土にオリジナル玉石釉を薄掛けし、青いガラス瓶の欠片を中央に置きました。写真ではわからないのですが青い水溜りの様な景色が現れています。



こちらも恵那山半ツヤ釉を掛けた器です。半ツヤのテクスチャーは丁度良い溶け具合なのですが、緑色が鮮やかな発色にはなりませんでした。還元焼成は難しいです。

白土に青磁石釉を掛けた作品です。よく見ると釉が溜まった部分は青磁の色になっていますが、全体は釉が薄かった為か透明になりました。

電動轆轤を使った方は経験したことのある歪みです。Uさん、この頃轆轤に慣れてきたのでこう言う作品は出来なくなりました。あえて本焼きしました。きちんとした形の中でむしろ面白いかも知れません。

しっかりとした良い形の器、二つです。
市販の黒天目釉を還元焼成しました。酸化では真っ黒に発色しますが還元だとこの釉の場合は茶色の景色がでます。市販の釉はメーカーの企業秘密なのか調合の内容が書いてないものが多く、同じ名前の釉でも随分違った発色になります。

今回焼いたUさんの作品のいろいろです。
【MKさんの作品】

毎回、使う目的をはっきり決めてレッスンに来られます。今回のメインは落とし蓋。とてもユニークな作品です。少し前は熱心に轆轤成型されていましたが、このところ手捻りの作品が多いです。
【MNさんの作品】


もぐさ土を使った手捻りの作品です。恵那山半ツヤ釉を使い、一度還元焼成しましたが釉が禿げ落ちた所が何箇所もできたので釉薬用の糊を加えて加筆して焼き直しました。完全に釉がのりました。
【私の作品を少し】




浅間長石を主に平津長石を加えた長石単味釉です。サラサラしていて直ぐに沈殿するのでペントナイトを少量加えてみましたが、全く変わらず。ふのりを入れると流れた跡が癖のある跡が残る。まだまだ改良する必要があります。今回は1235℃になってねらしは酸化に戻したので緋色は全く出ず。真っ白になりました。
