


2019年、今年の本焼き初窯です。急ぎの作品があり、作品の数は少ないです。ほとんどが1230℃以上では流れてしまう釉なので慎重に温度の管理をして焼成しました。厚塗りになってしまった数点を除き流れずに焼きあがりました。今回トルコ青艶消し釉を半磁器土にかけた作品の鮮やかな青が目立ちます。好き嫌いが分かれる釉ですが、使い方によっては面白いと思います。それから生徒さんの自作した乳白釉を参考に作った白萩風の釉(教室では SAO釉と言っています)と熊谷陶料の赤土の組み合わせの柔らかな白の発色が好まれ多くの作品に使いました。
みなさんずっと備前の窯で焼く作品を制作してもらっていたので、「紫月窯」の窯で釉を掛けて本焼きする機会が少なかったです。備前の罐焚きが延期になったのでまたいつものペースで本焼きできると思います。
今回焼いた生徒さんの作品を掲載いたします。
【MOさんの作品】



9月から入られた生徒さんの作品です。陶芸は長く続けておられ、とても熱心に作陶しておられ、陶芸の知識も豊富な方です。電動ろくろはあまり使われていないとのことですが、今回久々に轆轤びきで作陶しました。萩風な釉が良く合った作品になりました。


しゃもじ置き、二つ違った形にし、呉須の絵付けを統一しました。呉須の絵付けをあまりはっきりさせたく無いということで乳白釉を薄掛けしました。イメージ通りの作品になったと思います。
【YMさんの作品】

手びねりの6点の小皿。醤油皿に使うのにちょうど良い大きさと形です。釉は二つの乳白釉を調合したものを使いました。自然な飽きのこない作品と思います。
【MUさんの作品】

電動轆轤びきし、しのぎの加飾をした茶碗。電動轆轤にも慣れいろいろな工夫をしたいます。釉は白萩風の乳白釉です。

上の部分にしのぎの加飾をし鬼板を塗って白萩風乳白釉を掛けた作品です。バランスのとれた作品だと思います。

電動轆轤で作った湯呑み。呉須で太い線を一本描きました。お洒落な作品に仕上がりました。

電動轆轤で作ったごはん茶碗。乳白釉の濃淡が良いですね。
【MMさんの作品】

どれも電動轆轤を見事にこなしています。半磁器土を使い極めて薄く作られた作品。驚くほど軽く、使うのが楽しいと思われる作品です。また釉薬にたいへん興味を持ち、自分のイメージの釉薬を試みています。
【STさんの作品】

黒化粧の上にちょうど良い柔さの時にいっちんで白化粧を乗せ、マーブリングした作品です。少しゆらぎがあるのも良いと思います。完成度の高い作品です。

マーブリングのお皿は乾燥の時点でヒビが入ってしまい、焼かないと言っていましたが、欠片でも綺麗だからと焼きました。上に乗っている目玉焼きの小品はペンダントに欲しいとの注文で作りました。作者は箸置きのつもりで作ったそうです。

夕方雨が上がって窯出しし、薄暗い中で撮影しました。白さの強い半磁器にトルコ青艶消し釉の鮮やかさが一層鮮やかに見えます。縁に入れたシノギの部分にたまった釉が濃い色になりアクセントになっています。
【MKさんの作品】

型を使った板作りの小皿。呉須と鬼板で彩色されています。暖かな淡い色で使って楽しい作品に仕上がりました。

冷たい感じになりがちな電動轆轤による作品ですが、暖かくひけています。使っていて飽きの来ない器だと思います。
