



27日に還元で焚きました。台風の前日、幸い気温は連日のような猛暑ではありませんでしたがやはり真夏の窯焚きは厳しいです。久しぶりで14時間一人で焚きました。ガス窯は火の状態を見ながら空気とガスの量を調節しながら徐々に温度を上げていかなければなりません。
今回は1100度を超えた頃からなかなか温度が上がらず、酸化に戻したりしながらどうにか1232度まで持って行き、20分ねらしました。結果はかなり還元が強くかかり、全体的には温度も丁度良かったようです。土の特徴、釉の特徴がはっきり出ました。
窯出しは夏休みの親子陶芸体験の生徒さんが3組いらっしゃり、一般コースの生徒さんが暑い中、革の手袋をして全てやって頂きました。感謝感謝です。
今回焼成した生徒さんたちの作品を紹介いたします。
【YMさんの作品】

赤土に白化粧を生がけし線刻した後、素焼きし呉須と鬼板で彩色し、オリジナルの土灰釉をかけました。窯の上の段に入れたので高めに溶ける釉を使いました。ちょっと溶けきらない感じですが、ツヤが抑えられて良いような気がします。
【TMさんの作品】


3つのお茶碗、羊歯灰を使ったオリジナルの釉を使いました。独特の味がある白い釉です。釉の厚みにむらが出やすいのですが、帰って表情が豊かに出ています。
【MUさんの作品】

半磁器土を電動ロクロでひくのは難しいものです。高さを出すことに挑戦しました。釉薬は杉と檜の灰を使ったオリジナルの釉、半磁器は色が白いので淡い色の微妙な色合いが生かされます。
【MMさんの作品】

粗めの赤土ですが、かなり薄く軽くひけています。釉は二酸化マンガンと酸化鉄に半ツヤにするために蛙目土を加えて作ったオリジナル釉です。半ツヤのテクスチャーが丁度いです。釉にもとても拘りを持垂れているのは良いことです。

赤土に杉と檜の灰を使った灰釉をかけました。もっと緑色がかることを期待したのですが、なかなか思うような色にはなりません。これはこれで渋い感じで良いと思います。
【STさんの作品】

上からの光で分かりにくいですが、丁寧にしのぎをした作品です。窯の上の段に入れたので溶けて流れないように、カオリンを多めに入れた釉を使ったのですが半ツヤのようになってしまいました。もう少し高い温度が良かったようです。淡い青磁の色は綺麗です。
【MKさんの作品】


赤土を使い、半乾きのうちに白化粧を塗りがけし、線刻しました。その後素焼きをして呉須と鬼板で加飾しました。釉は鉄分の少ない土灰釉を使いました。最初に紹介したYMさんと同じ方法ですが、最後の釉の選択で随分違ったものになりました。
【私の作品を少し】

千倉石を使った釉です。土は半磁器です。以前使った時にはここまで青磁の色が濃くなかったのですが、前回からはこのように強い青磁色に発色するようになりました。違いは1000番のふるいに何回か通したことが原因なのか、焼き方の問題なのか。調合した時にイメージした色に近くなりました。


ずっと天然藁灰を使って白萩釉を自作していましたが、どうしてもイメージ通りになりませんでした。これは生徒さんが作ったレシピを参考にして、天然の灰を使わず石灰、長石(益田長石)、珪石(日岡珪石)、酸化亜鉛を調合し、さらにマグネサイトとペントナイトを加えて作りました。赤土に施釉し還元で焼きました。艶の感じも程よく、自然なやわらかな白が出ました。酸化ではまだ焼いてないのですが、良い結果が出そうです。
